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戸塚区・泉区 意見広告

公開日:2023.10.19

県政報告 131
マルトリートメントの影響
神奈川県議会議員 北井宏昭

 子供は親から愛情をたっぷり受け取ることで、安定した愛着が形成され、親は子供にとって「安全基地」になります。子供は、安全基地が存在することで、自己肯定感や表現力・探求心が高まり、何事にもトライしながら、人間関係を構築し成長します。また他者を思いやる心も育まれます。それだけに、子供にとって重要なのは、養育者との愛着形成と安全基地の存在です。親の接し方で、子供の発達具合は大きく変わります。

 児童虐待とは、身体的・心理的・性的な虐待およびネグレクトなどと定義されますが、マルトリートメントは「虐待とは言い切れないものの、大人から子供への避けたい関わり方」であり、虐待より広範囲な意味で使われ「不適切な養育」と言われています。

 またこれまでの研究では、ささいなマルトリートメントでも、子供は心に傷を負うだけでなく、脳の様々な部位が委縮や肥大化=変形し、発達への支障が判ってきています。脳の変形は、欲求・衝動への制御不能や、認知・行動発達の遅れ、不安障害、記憶力や学習能力の低下、さらには、多動、いじめ、過度の乱暴などなど様々な影響を生じさせます。なぜ脳が変形するかと言うと、本来受けたくない刺激・情報から回避するための自己防衛だそうです。

 そこで私は本会議で「マルトリートメントや虐待が子供へ及ぼす影響についての理解促進」を提言しました。担当局長は『多くの県民に伝わるよう、マンガやイラストの活用など工夫した理解促進と、保護者への支援に取り組む』という旨を答弁。しっかりとフォローしてまいります。

北井宏昭

戸塚区戸塚町3870‐1

TEL:045-871-5454

http://www.kitai-hiroaki.jp

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