東俣野町の農園で多世代コミュニティーの形成を目指す 青葉 裕子さん 東俣野町在住
交流生む新拠点目指す
○…自分の名前を冠した「あおば翡翠農園」で、有機栽培に注力しながらいよいよ畑を本格的に稼働させた。3月初旬にはビーツやねぎの種まきを終え、夏野菜の苗植えも間近だ。最終目標は、農園を拠点とした多世代コミュニティーの形成。「大人が楽しくやっていれば、子どもも楽しめるはず」と、収穫体験や自然素材を使用したワークショップの企画などを模索し、奔走する。
○…大卒後、IT系企業に20年ほど勤めてきたが、夜勤や緊急での仕事も多く「なんか違うなとずっと思ってきた」。忙しい日々の癒しは、休日に手伝う母の小さな畑。「自分もレンタル畑を始めると、収穫物にみんな喜んでくれて。こっちの方がいいかな」と気づき、退職を決意。就農者育成・支援を行う学校に一年間通い、昨年8月、新規就農者が公的に認められる農家資格を取得。区内の市民農園園主・北村豁さんの協力で、約500平方メートルの畑から第二の人生を歩み始めた。
○…知識を生かし、南区の小学校で栽培指導員としても活動中。栽培から販売、お金の管理まで行う児童の熱意に「私の畑で農業教育や食育が1年間通してできれば」と新たな夢も芽生えた。隔てなく多くの人に食べてほしいという思いと、環境への配慮から、無農薬を軸に据える。「規格不良や虫食いも多く大変だけど、有機野菜があたりまえになればいいな」
○…就農後は趣味の旅行にも行けていないが「今、楽しいです」と農園を眺め一言。栽培方法を試行錯誤する毎日が「性に合ってるのかな」と笑う。旅行先のアイルランドで見た、老若男女が歌とダンスで楽しく交流する様子を、農園で実現するには「作物販売など、農業が経済的に成立する必要がある。今年が勝負」と力を込めた。
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