この春から泉警察署の署長に着任した 小山内 章さん 泉区和泉町在勤 54歳
住民目線で「多角的に」
○…この春の人事で泉警察署の署長に。直前は県警本部の生活保安課長として風俗事案を担当。三崎署の副署長なども歴任したが、初の署長職に身を引き締める。「住民目線が大事。警察が独りよがりにならないよう、住民が求めているものは何かを追求したい」。署員に呼びかけたのは「その場で咲きなさい」。警察官としての活躍がそのまま地域の安心につながることを改めて伝えた。
○…泉区の印象を「地域の安全安心のために活動する各団体のみなさんが活発」と語る。地域の治安維持のためには、警察のみならず住民の協力が欠かせず、心強く感じている。少し区内をまわってみてもパトロールしている人や団体を見かけると言い、「こういった活動が継続しているのは素晴らしいこと」と目を細める。
○…青森県弘前市出身。高校生の頃に「人のために働きたい」と警察官を志し、地元を離れて神奈川に。当初は「電車の本数も違う。上りと下りを間違えちゃったことも」と苦笑して明かす。県警では横浜市内や川崎、横須賀の各署のほか本部勤めが長く、各部署を渡り歩いた。その中で得たのが「多角的な視点」という。「物事は上から下から、右から左から、表から裏から、見方により見え方が変わる」。特殊詐欺についても「見かけの件数以上に被害があるかもしれないと考えることが必要」と警戒を強める。
○…2人の娘が幼い頃はよく海辺などでも遊んだが、成人してからは「さっぱり」とさみしげ。今は官舎に単身赴任で「趣味の釣りに行くわけにもいかないので、家庭菜園でも始めようかな」。泉区はゆめが丘の大規模施設の開業も夏に控える。「多くの人が来るまちにもなる。住みよいまちを維持したい」
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4月18日