意見広告・議会報告
県政報告 155 県は保身に走ることなかれ 神奈川県議会議員 北井宏昭
超少子高齢化という本当に厳しい時代が来ます。それでも未来を持続可能にするための社会を設計し、具体的な将来像を基にした数値目標を指標として設定すること。それが出来ていないのが今の神奈川県庁である、と昨年度の本会議で知事に訴えましたが、改善しません。そこで再度、文書質問で提言しました。
なぜ「数値目標と指標」を曖昧にして、結果へのコミットメントを避けるようになってしまったか、他団体の公務員OBからアドバイスも受け紐解きました。結論は「行政のトラウマ」であり、以下その経緯です。
吊るし上げが発端
事業仕分けとは、行政予算の見直しにおいて、現場の実態を検証した上で、各種事業が必要か否かを判断し、政策・制度・組織等についての課題を抽出するもの。その事業仕分けは、2002年に全国の自治体で始まり、2008年から国でも行われるようになりました。その後、公務員を公開で吊るし上げる勧善懲悪のワイドショー型・劇場型に。功罪それぞれあったものの、それにより公務員が萎縮してしまいました。そして本来の意味を為さぬ、保身のための数値目標設定になってしまったのです。
県庁には、能力の高い若手職員が多くいますが、これでは若手のやる気をそこなわせます。かつての神奈川県は地方の時代をリードしていました。さぞかし、やり甲斐があったと察します。
これからの時代を担う若手職員の考えも採用し、本当に重要な指標を厳選した上で、明るい未来をもたらす「求めるべき状態」としての指標を設定し、県民に示すよう知事に求めました。
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