セカンドシーズン 連載【6】 介護の「本質」考えてみませんか 「認知症に関して【1】認知症のイメージI」
以前、泉区版の時に書かせていただいた内容と重複する部分がありますが、戸塚区版・泉区版の合併によりご了承ください。
皆さんは「認知症」についてどのようなイメージを抱いていますか?
インターネットで認知症について簡単に調べることができる時代です。調べると、診断後に「数年で寝たきり」あるいは「寿命〇年」と言った内容や、「記憶がなくなり何もできなくなる」といったものを見かけます。
さらには、メディアで様々な特集が組まれることや、高齢の方の交通事故・逆走などがあると「認知症の有無」を強調して伝え、認知症に対し無駄に「不安」を煽られているため、
【1】何もわからなくなった人
【2】 何もできなくなった人
【3】 高齢の方がなる
とのイメージが多いのが現状かもしれません。
しかし【1】と【2】に関しては、認知症の症状が進行してしまった「重度」と言われる状況なのです。基本的に、認知症は初期の症状が現れてから進行していってしまう「脳の病気」ですので、いきなり重度の症状になる方はいらっしゃいません。※一部例外はあります。
最近の記憶が覚え難くなることだけなら「脳の老化」ですが、覚えていたことを忘れていってしまうことで「日常の生活が送り難くなってしまう」ため、なりたくない病気として恐怖が先行してしまい悪いイメージばかりに偏ってしまっているのだと思います。
認知症は確かに進行してしまいますが、介護従事者として日々かかわらせていただく中で、全員が必ず重度になるとは限らないように思います。初期と言われる段階で「望ましいかかわり」と「今まで通りの関係性の継続」があることで進行はゆっくりとなるはずです。
悪いイメージや今まで暮らしてきた人生を全否定されるような内容が多く、さらには、診断後の状況で最悪なことばかり目にしますので、ご本人・ご家族ともに「認知症」自体を受け入れることにかなりの葛藤が生じ、「自分はなりたくない」と考えてしまうのも仕方がない現状だと思います。
次回、イメージIIに続きます。
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