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戸塚区・泉区 スポーツ

公開日:2025.07.24

明治学院大学・リーダー部
「人のため」 熱き応援魂一つ
土居武藏さん(2年)

  • 演舞を披露する土居さん

  • 応援中の勇ましい表情とはギャップのある笑顔を見せる土居さん

 明治学院大学応援団・リーダー部は、創部77年目。だが現在、部員は土居武藏さん(社会福祉学科・2年)ただ一人。

 同部の主な活動は、チアリーディング部、ブラスバンド部とともに同校の野球部やアメフト部などの選手を応援すること。またリーダー部のOB・OGが集まる懇親会や全国の応援団によるイベントなどで、日ごろの成果を披露する機会も。

 土居さんは部員一人の現状を悲観せず「応援した人から『ありがとう』と言われると、うれしいんです」と笑顔でやりがいを語る。迫力ある演武と声かけで、今日も頑張る誰かのために精いっぱいのエールを送る。

日常生活から「学ランで」

 京都出身の土居さんは小学校から高校まで硬式野球に勤しみ、大学でも続けようと考えていた。転機は入学直前に見た映画「嗚呼‼花の応援団」。土居さんは「かっこいい。自分もやりたい」と火がつき、勇んで入部希望を提出した。

 土居さんによると入部以前から、リーダー部は部員が少なく「自分は9年ぶりの男子。それ以前は女性の先輩一人でした」という。

 それでも土居さんの熱意は冷めず、先輩から演舞や応援歌などを教わり鍛錬を続けてきた。週6日間、学内で自主練し、最近はOBに指導を頼んで、同部の伝統を残すことに全力を注いでいる。

 普段の生活でも自らを律するため、通学時は学ランと革製の学生カバンを身に着ける。礼儀やあいさつを徹底し明学生の模範として規律正しく、責任感ある行動を心がけているという。

 ここまで続ける理由を土居さんは「本当に応援団が好きだから。先輩方の昔の映像を見ると憧れます」とまっすぐ語る。

「伝統行事復活で故郷へ」

 土居さんが目指すのは、部員増強。そして最低3人が必要な伝統演武の再演と、伝統行事「京都徒歩行軍」の復活だ。東京・日本橋から京都・三条大橋まで、495kmを23日間かけて歩くもので、部員の鍛錬と同大学のPRを兼ねている。

 地元・京都まで歩くとあって思い入れも強く「自分が在学中に、伝統行事を復活させたい」と夢を語る。「応援は結果ではなく、声を張って姿勢を正し、誰かのために動くことです」。志を高く、ともに”歩む”仲間の入部を歓迎している。

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