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戸塚区・泉区 文化

公開日:2025.07.31

ジャズ100年で市歌編曲
「後世に残るものに」

  • (左から)実行委員会事務局長の鈴木さん、編曲者の本澤さん、横浜JAZZ協会の小針さん

 1925年7月1日、伊勢佐木町の芝居小屋「喜楽座」で、初めて横浜でジャズが演奏された。米国から帰国した奇術師・松(しょう)旭(きょく)斉(さい)天(てん)勝(かつ)一座の公演で、現地でスカウトしたジャズバンドが演奏した記録が残る。

 日本のジャズの起源は諸説あるが、本場のミュージシャンによる演奏、曲名からジャズが演奏されたとはっきり記録されているものとしては、横浜での演奏が「国内初」の演奏ともいえるという。

 それから100年の節目となる今年、横浜市歌をジャズに編曲した「横浜市歌 JAZZPRO 2025 Ver.」が完成。7月1日に横浜市役所で横浜市消防音楽隊により初披露された。

中高生も演奏できるよう

 企画したのは横濱ジャズプロムナード実行委員会。「後世に残るものに」と市民に長年愛されてきた横浜市歌のジャズ編曲に取り組んだ。編曲は開成ジュニアアンサンブルの本澤なおゆき代表が担当。中高生でも演奏できるよう、「テンポの上がり下がりや拍子が途中で変わり、どうつなぐかが難しかった。難易度を落としつつもかっこよく、大人でも楽しめるアレンジに」と話す。

 横浜JAZZ協会の小針俊郎さんは、「ジャズの要素を取り入れつつ、原曲のリズミカルな面としっとりした面がうまくアレンジされている」と評する。

楽譜を無料で公開

 横浜市歌のジャズ編曲は、吹奏楽編成とビッグバンド編成が制作された。楽譜は横濱ジャズプロムナードのサイトで公開しているため、無料でダウンロードして演奏できる。

 同実行委員会の鈴木敦事務局長は「中学・高校の吹奏楽部をはじめ、多くの方に末永く演奏してもらえたら。『ジャズの街・横浜』を一緒に盛り上げていきましょう」と話す。

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