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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2025.08.14

国民スポーツ大会で神奈川県代表の少年女子バスケチームの監督を務める
岡野 晃さん
松陽高校在勤 44歳

バスケを楽しみ「自信に」

 ○…「国体」の名で親しまれてきた国民体育大会は昨年から国民スポーツ大会になり、今年は9月から滋賀で開かれる。神奈川県代表の少年女子バスケットボールチームを率いて8年。まずは関東ブロック大会を勝ち上がる必要がある。「県内のトップ選手が集まるチーム。力のある選手たちゆえにまとまる難しさはあるけど、育成年代として経験を今後につなげてもらえたら」と語る。

 ○…熊本県出身。武道一家の中で剣道少年だったが、漫画『スラムダンク』の影響で中学ではバスケ部に。中3で県選抜に選ばれ、熊本第二高校時代は国体やインターハイにも出場した。熊本大学卒業後も選手の道を模索したが、30歳を機に親戚の縁もあった神奈川で高校教員として働き始めた。横須賀大津では県準優勝の経験も。2020年から松陽を率いる。

 ○…他のスポーツもそうであるように、高校の大会では私学の壁が高く立ちはだかる。有望な選手は県外強豪校に進むことも少なくない。そんな中、初任の頃は「あくまで県立高。どのレベルまで指導すべきか」と悩んだ時期もあった。一方で「自分の指導が感覚的だった」との反省も。「ちゃんと言語化すれば選手たちはわかってくれる。一生懸命な選手たちがいるから自分自身も成長できる」と明かす。

 ○…バスケへの探求心は強く、県立高校の指導者では唯一のJBA公認A級コーチ資格を保有。現在はS級取得を目指す。「トップを経験した先輩方を近くに感じられる。神奈川に来て良かった」としみじみ。願うのは、日本バスケットボール協会も理念に掲げる『バスケで日本を元気に』。「技術を高めれば、できることが増えていく。それが自信になるし、より楽しめるようになるはず」

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