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戸塚区・泉区 文化

公開日:2025.09.25

戸塚町冨塚八幡宮
地名由来の神社とは?
有志が担ぐ神輿にも歴史

  • 拝殿を前にする(左から)片岡さん、中川宮司、内田さん

  • 祭礼で神輿を担いだ有志

 今夏も各地域の神社で祭礼が行われ、賑わいを見せた。「戸塚」の地名の由来とも言い伝えられる、冨塚八幡宮の由緒や祭礼について関係者に話を聞いた。

 「私たちが子どもの頃、境内で幼稚園やそろばん塾が開かれるなど、地域の人々が集う拠点としての役割も担っていた」。こう語るのは、同神社の「宮元」を務める内田正義さん(戸塚町冨塚五丁目町内会会長)と片岡敬明さん(戸塚町六丁目町内会会長)だ。

 冨塚八幡宮の歴史は平安時代にさかのぼる。源頼義・義家父子が「前九年の役」を平定するため奥州へ向かう途中、この地で応神天皇と富属彦命(トツギヒコノミコト)の神託を受け、その加護によって戦功を立てたことから、延久4年(1072年)に社殿を創建し両祭神を祀ったのが始まり。社殿の裏山には富属彦命の墓と伝えられる古墳「冨塚」があり、これが現在の地名になったとされる。

 例大祭は毎年8月の第一日曜日に執行。祭りの主役である神輿は、江戸時代の天保14年(1843年)に作られたもの。長い年月を経て老朽化が進んだが、平成元年(1989年)から2年がかりで大修理が行われ、現在もその壮麗な姿を保っている。かつては専門の団体が担いでいた時期もあったが、コロナ禍を経て、現在は区内の各町内有志が中心となって担いでおり、祭りはより地元に根差したものへと変化を遂げている。

 中川凜子宮司は、「当神社が地域の交流の場としての役割を担っていきたい」と笑顔を見せる。

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