戸塚区・泉区 社会
公開日:2025.12.18
「家の裏狙う『空き巣』に注意」
泉警察署 小山内章署長
県内や泉区内でこのところ増えてきているのが「空き巣」。今年10月末時点で県内では597件(前年比91件増)、区内でも21件(前年比9件増)という状況だ。泉警察署の小山内章署長は「昨年青葉区の住宅街で発生した強盗殺人事件後は、危機感が高まり、防犯の見直しが進みましたが、引き続き注意が必要です」と呼びかける。
被害の多くは一軒家で、侵入経路として多いのが、床面まで接地している「掃き出し窓」だという。「目立ちにくい建物の裏側の掃き出し窓が狙われる傾向にあります。鍵が壊せなくてもガラスを割れば侵入できてしまう」と小山内署長。
侵入防止の対策として、防犯性能の高い製品を示す「CPマーク」のついたガラスや補助錠を取り入れることのほか、市販の強化フィルムを窓ガラスに貼り付けるのも有効という。
また人の住んでいない「空き家」も注意が必要だ。「こまめに管理しに行くだけでなく、ご近所の方に挨拶をしておくことが大切」と話す。近隣住民に顔を認知してもらうことで、空き家に見知らぬ人物が立ち入っていた場合に通報につながるケースがあるという。
自転車の盗難に注意
また区内では自転車の盗難被害も依然として多い。鍵をかけないままサイクルラックに置いて盗まれるケースも多く、「ご自宅など敷地内に入れば安心してしまう方も多いですが、やはり停める時は必ず鍵をかけてください」と小山内署長は呼びかける。
また年末にかけて、飲酒機会の増加から飲酒運転が増加するとし「飲んだ当日は運転しないのはもちろん、二日酔いの運転にも注意を。適量の飲酒を心がけてください」と強調する。
高齢者の事故が4割
交通事故件数は今年、県内1万9176件(前年比487件増)、泉区内では321件(前年比24件増)という状況(11月末時点)。区内の交通事故の約4割は高齢者が関係する事故で、特に右折車との接触や横断歩道外での車との接触が増えているという。
泉署交通課の新山友博課長は「青信号であっても周囲の車を確認してからの横断を。また面倒だと思っても、横断歩道以外は決して渡らないでください」と呼びかける。
同署では地域ケアプラザや医療施設で交通安全教室を実施。高齢者向けに交通ルールの遵守の重要性を訴え、反射材のキーホルダーを配布して交通事故防止の啓発に努めている。「区内には街灯が少ない場所も多くあります。車に自身の存在を伝えるために反射材は身に着けると良いでしょう」と新山課長は話す。
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