本郷台駅周辺地区 更なるバリアフリー化へ 区民の意見取り入れ、基本構想を策定
本郷台駅周辺地区のバリアフリー化に向けた基本構想がこのほど策定された。すでに関内や戸塚、港南中央などで策定されており、本郷台は市内10地区目。今後は平成28年度までを目標に、建築主や公共交通事業者、道路管理者などが同構想に基づいて、バリアフリー化のための整備を進めていくことになる。
この基本構想は、平成18年に横浜市が施行した「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」に基づいたもの。本郷台駅から概ね半径500mの範囲にある区役所や警察署等の公共施設と、地域ケアプラザなどの福祉施設、区民文化センターやあーすぷらざなどの文化施設、FUJI本郷台店等の商業施設の出入り口とそれらを結ぶ主要な経路などが対象となる。
策定に向けては、学識経験者や行政、高齢者・障害者等を含む市民、事業者など31人からなる「本郷台駅周辺地区部会」が21年7月から検討を重ね、実際に地区内を歩いてバリアとなる箇所を抽出。それらを整理した素案をもとに、区民から意見を募るなどしてきた。
対象となる施設や経路にはすでに手すりや視覚障害者誘導用のブロックが設置されるなど、バリアフリーへの対策がなされている場所も多いが、同基本構想は移動や利便性、安全性の向上に重点を置いており、排水溝のふたの改善や、歩道面の平坦性の確保、誘導用のブロック上の障害物撤去や色の再塗装など、より細かい配慮が求められている。
今後は策定された基本構想を基に28年度までを目標に整備を進めていくが、新たな技術開発の動向を踏まえ、必要に応じて見直しを図るなど、柔軟に対応していく方針。また、同基本構想は建物内のバリアフリー化や自転車は対象外だが、改善を求める意見も寄せられており、同部会は今後検討が必要な課題としてあげている。基本構想の詳細は栄区役所区政推進課窓口や道路局HPで閲覧できる。
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