栄消防署 篠原さんに感謝状 森で滑落した男性を発見
円海山周辺に広がる「横浜つながりの森」で散策中に滑落した男性を発見し、救助に協力した区内在住の会社員篠原尚文(たかふみ)さん(54)に対して栄消防署は7月4日、同署署長室で感謝状を贈呈した。男性は負傷していたものの、命に別状はないという。
男性は6月5日午前10時44分ごろ、散策ルートの1つである瀬上市民の森ルートで「転落し動けない」と通報。栄区などの消防隊が捜索活動をしていた。
篠原さんはその現場に遭遇し、まだ男性が発見されていないことを聞くと捜索活動に協力。氷取沢市民の森ルートの、おおやと広場付近の斜面で助けを求める声を聞き、20メートルほど下へ滑落して身動きがとれない状態の男性を発見した。篠原さんは「クモの巣がないことや落ち葉を見ると人が通った跡があり、いるかもしれないと思った」と捜索時の様子を話す。
発見後は119番通報をするとともに、消防隊が到着するまでの間、介抱するなど適切な対応を行い、男性の救助に貢献した。
現場は、正規のルートから外れて脇道に入ってしまったことで徐々に道幅が狭くなっていたという。
篠原さんは5、6年前から円海山周辺の森をよく散策していて、この辺りの地理に詳しかったことや山道に慣れていたことが男性の発見につながった。
栄消防署の加藤雅之署長から感謝状を贈られた篠原さんは「こういう形で救助に関われて良かった」と喜んだ。加藤署長は「適切な対応に心より感謝します。(篠原さんの)活動がなければ(捜索は)夜通しだったかもしれない」と話した。
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