栄区 手足口病患者が急増 手洗いでの予防が有効
全国で猛威をふるっている「手足口病」の患者が、栄区内でも急増している。7月22日から28日までの1週間における定点医療機関あたりの患者数は21・33人。前週の15・67人からさらに増加しており、国が定める警報レベル(定点あたり5人以上)を大幅に超える状況が続いている。
手足口病は、3〜5日の潜伏期間をおいて、手足や口の粘膜に発疹ができる感染症。夏季に流行し、6歳以下の乳幼児に多くみられる。ほとんどの場合1週間程度で自然に治るが、ごくまれに髄膜炎や脳炎などの合併症が生じる場合があり、頭痛や嘔吐、高熱を伴う発熱が2日以上続く場合には速やかな受診が必要となる。また、原因となるウイルスの種類が多いため、何度もかかってしまう小児も少なくない。
市が8月1日に発表した発生報告状況によると、横浜市内の定点あたりの患者数は7月8日から14日の週に7・98人、栄区でも7・50人となり、警報レベルに達した。市内では翌週(15日〜20日)以降、微増が続いているが、栄区では翌週に15・67人と倍増、22日から28日には21・33人とさらに増え、市内で2番目に高い数値になった。
横浜市衛生研究所は「大流行した2011年と同じくらいの増加をみせている。8月の終わりごろまで流行が続くのではないか」とみている。
手足口病は患者の咳やくしゃみ、便の中のウイルスが手を介して口に入ることで感染するため、市では手洗いの励行と排泄物の適切な処理を呼び掛けている。
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