本郷中吹奏楽部 3年連続、県最高評価 8日に東関東大会出場
8月によこすか芸術劇場で行われた第62回神奈川県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)中学校Aの部で、本郷中学校が最も評価の高い学校に贈られる朝日新聞社賞を受賞した。同賞の受賞は3年連続。9月8日(日)には同劇場で行われる東関東大会に県代表として出場する。
中学校Aの部は8月6日と7日に開催され、本郷中が出場した6日は26校、7日は23校が演奏した。各校が課題曲1曲と自由曲1曲を規定時間の中で演奏し、技術や表現力などを競う。出場校には金・銀・銅賞のいずれかが贈られ、金賞の中から上位9校が東関東大会への切符を手にした。また6日は本郷中、7日は大綱中(港北区)が朝日新聞社賞に選ばれた。
同校は、4つの課題曲の中からポップス調の復興への序曲「夢の明日に」(岩井直溥作曲)を選択。自由曲では阪神・淡路大震災復興の意を込めた「復興」(保科洋作曲)を演奏し、火災などの混乱を表現した激しい部分から、復興し平和が訪れた様子を表す穏やかな終盤までを見事に奏でた。
支え合い、「全員演奏」
これまで2年連続で朝日新聞社賞を受賞、7年連続で東関東大会に駒を進めている実力のある本郷中だが、今年は例年にない苦労があった。部員数50人。1人も欠くことができない人数で、実力面でやや劣る1年生19人も全員舞台に上がった。「演奏中、学年は分からない。1年生に2、3年生が教えてカバーしてきた」と部長の室井健太郎さん(3年生)は話す。全員が出演者となるため、楽器搬入などの裏方作業はOBが手伝って支えてきた。
一昨年からは全国屈指の実力校である千葉県の習志野高校と合同練習も行っている。同校が採用していた、演奏曲に歌詞をつけ、演奏前に合唱する練習方法を取り入れ、表現力やチームワークを磨く。顧問の原口正一教諭は「歌って吹いてを繰り返すことで全ての音が聞こえるようになり、ガラリと変わった」と話す。
4県の代表24校が出場する東関東大会は毎年全国大会上位に名を連ねる学校が揃うレベルの高い大会。上位3校が全国大会に進めるが、近年は4位で惜しくもその切符を逃している。「あと一つ上に行ければ全国。先輩たちの思いも込めて、全国に行きたい」と、室井部長は力強く話した。
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