エスぺランサJr.ユース 関東リーグ2部に昇格 県内町クラブ初の快挙
野七里を拠点に活動するサッカークラブ「エスぺランサ」のジュニアユースチームが、今年から関東ユース(U―15)サッカーリーグ2部へ昇格する。Jリーグ下部組織ではない町クラブが参入するのは、神奈川県内初の快挙。3月から関東の強豪チームとの戦いが始まるが、参入1年目から優勝、そして関東1部昇格を目指している。
エスぺランサは昨年、神奈川県のU―15トップリーグで2連覇。関東リーグ昇格をかけて昨年12月7日・8日に行われたU―14世代が出場する参入戦で、2試合を勝ち抜き、関東リーグ2部への昇格を決めた。
1回戦は図南SC(群馬県代表)と対戦。クラブスタッフは「前半は緊張もあり選手の動きが硬かった」というが、後半に入って先制。得点後はリズムに乗り2点を追加し、3対0の完封勝ちを収めた。
2回戦の相手は、一昨年の参入戦でも対戦したFCラルクヴェール千葉(千葉県代表)。序盤からチャンスを作り、後半に2点を先取。その後1点を返されたものの、2対1で逃げ切った。
仲間のための勝利
リーグ・クラブユース選手権・横浜市長旗杯の3冠を達成した一昨年のチームは、選手それぞれの個性が強かった。それに対して、今回はチームとしてのまとまりが武器。「入院中の選手のためにも勝ちたいという気持ちが強く、試合に出ていない選手も含めて全員で戦う姿勢だった」とスタッフは話す。
また、練習環境が変わったことも勝因の一つ。同クラブでは本拠地の野七里グラウンドを改修。人工芝を敷いたグラウンドが昨年10月に完成した。指導にあたるホルヘ・グスタボ・オルテガコーチが「期間は短いが芝生で練習をすることで、サッカーの質が変わった」と話すように、芝生でのプレーに慣れたことが大きかった。
悲願の関東リーグ参入にホルヘ・アルベルト・オルテガ監督は「目標を達成できて満足している」と喜び、五十嵐一輝キャプテン(14)は「クラブ初のことで誇りに思っている。仲間のために勝ちたかった。やるからには優勝しか狙わない」と意気込む。スタッフは「練習場所を提供する本郷台キリスト教会をはじめ、多くの支援・協力があってこそ、ここまで来られた」と話し、さらなる支援を募っている。
関東リーグは神奈川・東京・埼玉・千葉・栃木・茨城・群馬・山梨の1都7県のチームが参加、1部と2部に分かれてそれぞれ12チームが所属している。県内では現在、横浜F・マリノスや川崎フロンターレ、横浜FCなど5チームが名を連ねる。エスぺランサは3月2日(日)の初戦で、湘南ベルマーレと対戦する。
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