栄区 防災マップを作成 6月16日から全戸配布
栄区役所はこのほど「防災マップ」を作成した。4月から運用されている新たな防災計画と並行して作られていたもので、避難場所が見やすく作られているなど区民の要望が反映されている。6月16日からは約2週間かけて区内全戸へ配布する予定で、区の担当者は「家族で防災について話すきっかけとなれば」と話している。
栄区ではこれまで区内の生活に関するさまざまな情報を記載した「区民生活マップ」があり、これに地域防災拠点が記されていたが、防災に特化したものは作られていなかった。そこで防災計画の見直しとともに「防災マップ」作成の気運が高まり、取り組みが進められてきた。
今回作成された「防災マップ」には、災害に対する備えや災害が起きてからどうするべきなのかといった自助に関する項目などを記載。備蓄品や非常持ち出し品のリストや自宅の耐震・火災対策、避難場所の説明などがまとめられている。
裏面には、区内の広域避難場所や地域防災拠点の一覧を掲載。地図部分は20カ所ある地域防災拠点の避難地区ごとに色分けされており、それぞれの家庭の避難場所がどこなのか分かりやすいように作られている。そのほかにも区民からの要望に応えて、各家庭でそれぞれの避難場所を記入できる欄も用意した。
6月16日からは順次区内全戸に配布して、1世帯に1枚の「防災マップ」が行き渡るようにするという。
区の担当者は「防災に対して気づきを与えるきっかけになれば。最終的には全ての区民が地域避難所を把握しているようにしたい」と話している。
多方面から取り組み
6月3日には栄区役所で、区内20カ所の地域防災拠点運営委員会の会長が集まる栄区地域防災拠点運営委員会連絡協議会を実施。昨年度の事業報告や今年度の事業計画等についての審議を行い、「防災マップ」の配布についても公表された。
各拠点の運営委員会会長からは「拠点に求められること」「防災訓練実施の時期について」などの質問や意見が出て、今後の防災に対する取り組みについて議論。今年度の取り組みについて確認した。
今年度も各地域防災拠点での防災訓練や避難所運営ワークショップなどを予定し、「防災マップ」を含めて多方面から防災に向けた取り組みを進めていく。
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