上郷・森の家とその周辺の森で8月9日と10日に「NPO法人C・C・C富良野自然塾」(倉本聰塾長)による環境学習プログラム「46億年地球の道」が行われた。このプログラムの実施は横浜市内で初めて。参加者は森の中を歩きながら、地球や環境への理解を深めた。
今回のプログラムは栄区が進めている「MISIAの森プロジェクト」の一環。今年3年目を迎える同プロジェクトでは、これまでに栄区の豊かな自然環境とその魅力をPRするために、さまざまなイベントを行っている。
富良野自然塾は、北海道富良野市で環境教育とゴルフ場の跡地を森に戻すための植樹を行っている団体。塾長を脚本家の倉本聰さんが務めており、今年6月には国営昭和記念公園(東京都立川市)に同塾の東京校が開校している。今回は同塾のインストラクターを富良野市から招いて、小学生を主な対象にした環境学習イベントとして「46億年地球の道」を行った。
参加者らは、最初に同所のミニドームでインストラクター・田中由紀子さんから地球に存在する空気や水、地球の内部構造といった話を聞いた後、実際に森の中へ。46億年ある地球の歴史を460mに置き換えて、少しずつ森の中を歩きながら田中さんの解説を聞いて地球の歴史をたどった。
田中さんは地球や生命の誕生、恐竜の生きていた時代、生命が人間へ進化する過程といったことを時系列に沿って解説。最後には人間が生まれてからの地球にとってわずかな時間の中で、地球にある水や空気の循環が壊れていることを伝え、「このぐるぐる(循環)がなくならないためにはどうしたら良いのか、みんなにも考えてほしい」と訴えた。
家族で参加した小学3年生の鈴木駿太くん(本郷台在住)は「物が落ちるのは地球の力という話を聞いて、地球の力はすごいなと思いました」と話した。
今後も同プロジェクトでは、環境学習イベントを実施していく予定だという。
栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|