栄区を東西に流れる「いたち川」。このいたち川を縁に、富山市と交流する公開講座「いたち川サミット」が11月7日にあーすぷらざで行われた。参加者は富山市にあるいたち川について学ぶとともに、栄区のいたち川についても考えた。
同サミットは、栄区みんなが主役のまちづくり協働推進事業「タッチー倶楽部」の主催。栄区を元気にしていこうと3年前から始められた連続講座の一環で、座学や川沿いを歩いたり、写真を撮ったりして、いたち川の魅力を学んでいる。
きっかけは、昨年の7月に同倶楽部が富山市・いたち川で行われた灯篭流しを見学したこと。調査をするといたち川という名前の河川は日本国内に3つあり、水面が外に出て現在も流れている富山市・いたち川と交流したいと声をかけたことで今回のサミットが実現した。
当日は約80人の講座受講者のほか、富山市から市都市政策課長の高松信太郎さんと市議会議員の高田重信さん、石倉町町内会長の原田伸一さん、興国寺住職の桃井泰道さんの4人が栄区を訪問。尾仲富士夫区長も会場を訪れ、「栄区にとっていたち川はシンボルリバー。学んで語って実りのあるようにしていただければ」とあいさつした。
サミットではまず、高松課長が富山市全体についてや、富山市・いたち川の景観や名前の由来、周辺の歴史などについて紹介。富山市のいたち川は「上流は用水の景観で下流は都市景観の強い河川。まちの中に潤いのある景観を作っている」と解説した。
その後、20年続くイベント「灯篭流し」に関わる興国寺の桃井住職たちがイベントや富山市・いたち川流域などについて説明。同じ名前の川でも、成り立ちが少し違う点や、流域には延命地蔵があるなど共通点もあることを学んだ。
初の交流を終えて高松課長は「栄区はベッドタウンを担っている地域。ビジネス街とは違って住んでいる人たちがいるため、生活との関わりもあっていたち川の位置づけも重要になるのでは」とコメント。
同倶楽部の高田良活代表は「初めての交流を終えてほっとしている。今後の予定は決まっていないが、富山へ出向いてみたい気持ちもある」と話した。
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