当紙では新年度を迎え、恒例の区長インタビューを行った。今年4月1日付で新しい栄区長に就任した小山内いづ美氏(57)。同区長は重点施策や子育てしやすいまちづくりなどについて意欲的に語った(聞き手/当紙編集長・金谷広志)。
―まずは区長就任にあたっての抱負をお願いします。
「栄区は、女性も男性も現役で元気に活動されている高齢者が多いと実感しています。いつまでもお元気で安心して暮らすことができるよう、実情をみてきめ細かく対応していきたいと考えています。
お子さんと大人の皆さん、高齢者同士など、地域の中で実に仲が良く、和やかな雰囲気で表情もとても柔らかい。一緒に街路を掃除したり花を植えたりと、地域活動を自然に行っているのは素晴らしいことだと思います。豊かな自然環境の中で、日頃から仲良く活躍されている区民の皆さんの姿をもっと区内外へ発信していきたいですね。
区制30周年の年にふさわしく、区民の皆さんや各団体・企業の方々と共に事業を楽しく盛り上げ、さらにコミュニティを豊かにしていきたいと思います」
―今年度の取組、重点施策をお聞かせください。
「区制30周年事業のテーマにも盛り込みましたが、今年度の区の基本目標を『感謝、つながり、夢』と設定しました。この基本目標に沿って、区民の皆さんとともに30周年事業や栄区花いっぱい魅力づくり事業「花サクサカエ」を展開し、全国都市緑化よこはまフェアも盛り上げていきます。
また、栄区は平成25年の秋に、WHO(世界保健機関)協働センターから『セーフコミュニティ』の国際認証を受けております。今年度もさらに区民の皆さんと一緒に幅広い見守りや予防、防犯防災活動を推進してまいります。水害などの災害対策につきましては関係機関とも十分に連携し、台風被害状況などを的確に把握して迅速に対応していきます。
「栄気(えいき)発信」で より豊かに
子育てしやすい街アピール
―栄区の人口が減少傾向にありますが、都市間競争を勝ち抜くための方策は?
「区内をまわり、区民の皆さんが地域の暮らしでもお互いに受容し合っていると感じ、区民利用施設でも実に温かく、お互いに利用しやすい雰囲気が漂っていました。人口減少につきましては、最寄りの駅から離れているなどの郊外部の課題や地区ごとの特性を明らかにしながら、具体策を検討していきたいと考えています。たとえば建築協定による課題など、空き家対策と合わせて持続可能なまちづくりを目指していきます。
これまで区内には出産できる産科がありませんでしたが、本年夏頃には安心して出産できる施設が整備される運びとなりました。豊かな自然環境や公共施設も身近に感じられ、待機児童対策が万全で地域の子育て支援策も整っている栄区は安心して産み育てる環境にあることをもっとアピールしていきたいと思います」
―女性区長として、子育てしやすいまちづくりについての思いをお聞かせください。
「お子さんが小さいときは、親御さんは周囲に迷惑をかけていないだろうかと気になり、不安定な気分になりがちです。でも、栄区は困っている方々へ手を差し伸べてくださる方がたいへん多い、利他の精神にあふれた街です。高齢者も大人も子どもも皆で助け合い、今後も豊かな暮らしが継続できるようハードもソフトも整えていきたいです」
―最後に、区民へのメッセージをお願いします。
「区制30周年を迎えるに当たり、年間を通じて楽しい催しが各地域で開催されますので大いに楽しんでいただきたいと思います。栄区は、特に鎌倉時代からの歴史が薫る街ですから、豊かな自然と合わせて様々な発見ができることでしょう。私は、各地区ごとで制作に取り組んでいらっしゃる山車や神輿がどのように出来上がるのかが今から楽しみです。
区民の皆さんの”気”を発信する『栄気(えいき)発信』により、この街でより豊かなコミュニティを築いていけるよう、皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思います。
―本日はありがとうございました。
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