神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
栄区版 公開:2013年2月28日 エリアトップへ

横浜市会 いじめ防止条例制定へ 3月から市民意見募集

公開:2013年2月28日

  • LINE
  • hatena

 いじめ問題を受け、横浜市会こども青少年・教育委員会は「子どものいじめ防止に関する条例」(仮称)の提案準備を進めている。3月1日から31日まで募集する市民意見を踏まえ、5月の第2回定例会で議決を目指している。同内容の条例は政令指定都市では初の見通し。

第三者機関を設置

 意見募集にあたって示されている同条例骨子によると「いじめは絶対に許されない」との認識のもと、市、学校、保護者、市民の4者にいじめを防ぐ『責務』を課しているほか、子どもにも「他者への思いやり」「いじめを受けていると思われる子どもへの声かけ、周囲の大人への積極的な相談」の『役割』を明示している。

 具体的な取組としては中学校区ごとに学校や保護者、地域等で「いじめ防止会議」を構成し、情報を共有して「いじめ対策行動計画」を策定する。また、学校側がいじめの公表や情報共有に慎重なケースが多い現状から、有識者で構成する第三者機関を市長直下に設置。この機関は市教委や学校から切り離し、いじめ防止の取組や緊急対応を行うほか、市長を通じて議会に情報開示する役割も担う。

有効性に疑問の声も

 同委員会委員長の大桑正貴市議(栄区)は条例によって教員の多忙感の解消や財政上の措置を柔軟に行えることなどメリットも示しながら、「スピード感を持って条例を作ることで子どもたちに『大人は見ている』というメッセージを伝えたい」と意義を説明する。

 その一方、いじめ問題は市教委や学校でも長年にわたって対策・努力を続けてきた経緯があり、条例制定でどれだけの有効性を示せるかは不透明との指摘もある。市立小学校の校長の1人は「条例自体は悪いことではないが、対策を打てば、いじめがなくなるわけではない」と冷ややかだ。また、同委員会の白井正子市議(港北区)はいじめ防止の条例を作ることには賛成としつつも「子どもに条例で『役割』を課すことによって、心情を規定すべきではない」と疑問を投げかけている。

 1日から始まる市民意見募集は、10歳未満や10代の応募も可。区役所や地区センターなどでチラシを配布するほか、横浜市会のHP(ホームページ)からも応募できる。問い合わせは市会議会局【電話】045・671・3045まで。

栄区版のトップニュース最新6

全校開始も、喫食率0.9%

ハマ弁

全校開始も、喫食率0.9% 教育

依然、完全給食求める声も

2月23日号

新大船商店街で初の朝市

新大船商店街で初の朝市 経済

県内約30店舗が一堂に

2月23日号

一般会計実質1.3%減

市新年度予算案

一般会計実質1.3%減 政治

子育てなどに投資

2月16日号

創部4年目ながらも躍進

飯島中柔道部

創部4年目ながらも躍進 スポーツ

新人戦県大会で準優勝者も

2月16日号

旧耐震基準宅を戸別訪問

横浜市

旧耐震基準宅を戸別訪問 社会

熊本地震受け啓発強化

2月9日号

スマホの使い方考えて

スマホの使い方考えて 社会

小学生集まり初のサミット

2月9日号

あっとほーむデスク

  • 2月23日0:00更新

  • 11月3日0:00更新

  • 9月8日0:00更新

栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月23日号

お問い合わせ

外部リンク