統一地方選市議・県議 国吉氏、谷田部氏激戦制す 公明党、市内で唯一議席を守れず
統一地方選挙の投開票が4月10日に行われ、金沢区選出の市会議員5人・県会議員2人が決定した。区の市・県議選の投票率はどちらも51・29%で、市内1の高い数字を残した。
■県議選
定数1減となった金沢区の神奈川県議選。現職3人が、生き残りをかけた厳しい選挙戦を繰り広げた。
トップ当選を果たしたのは、自民党の国吉一夫氏(69)。5期連続のトップ当選で安定した地盤を見せた。「地道に政策をアピールし、地元の方にご理解いただいた結果。”現場が政治の原点”をこれからも貫いて地域のために尽力していきたい」と話した。残る議席は防災体制の見直しや税チェック、情報公開を一貫して訴えてきた民主党の松崎淳氏(48)が死守。民主からみんなの党に鞍替えした田中肇氏(55)は党の風に乗り切れず、届かなかった。
■市議選
横浜市議選は「今までになく、足を使った」という民主党の谷田部孝一氏(61)が6期目で初のトップ当選。「初当選以来、訴えている安全で安心の街づくりなどの実績が認められたと思う」と勝因を分析した。
自民党は現職の黒川勝氏(45)、新人の高橋徳美氏(42)がともに票を伸ばし、2議席を獲得。地力の強さを見せつけた。
市議選で2議席から13議席を獲得し躍進したみんなの党旋風は、金沢区にも吹いた。新人の篠原豪氏(36)はしがらみのない立場からの政治を訴え、初当選。「私が受かったのではなく、市民一人ひとりの勝利」とコメントした。最後の議席を争ったのは、ヨコハマから日本を変える会の小幡正雄氏(68)と公明党の木村久義氏(60)。前回選挙から6000票を落としたものの、小幡氏がわずか354票という僅差で逃げ切った。木村氏は現職候補の中で唯一、議席を守れず涙をのんだ。今回、公明党が議席を落としたのは、市内で金沢区のみ。
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