金沢区・磯子区版 掲載号:2011年11月17日号
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虫から身を守るため 大変身を試みた「ヨモギ」 日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

 草餅の材料として有名な「ヨモギ」は、金沢区内の道端や公園等の明るい場所によく見られるキク科の草本です。一般に植物は風媒花から虫媒花へと進化してきました。進化の頂点に立つキク科の植物は虫媒花が多いのが普通ですが、ヨモギはわざわざ虫媒花から風媒花へと逆戻りをした植物です。これはヨモギのふるさとが、風の強い乾燥地のため、媒介する虫が少なかったためでした。

 こうした荒野の中で生き抜いてきたヨモギは、昆虫や病原菌等から身を守るため、永い年月をかけて、精油成分を身につけてきました。それが今のヨモギの強い香りです。この香りは邪気を払うと言われており、昔から3月と5月の節句に、草餅を食べ、ショウブとヨモギの葉を入れた湯に入り、子どもの健やかな成長を願うのです。

 ヨモギの葉の裏には、細かな白い毛がたくさんあり、ロウ質を含んでいるため、この毛を集めて「モグサ」に利用しています。ロウ質のため、モグサはゆっくりと長く燃えていきます。ここからこの草を「よくもえる木」(よもき)と呼ばれるようになりました。ルーペで毛を見ると、1本の毛は途中でT字状の2つに分かれ、より多く生える仕組みを備えて、乾燥に耐えたり、虫からの食害を防いだりしています。

 なお、ヨモギにはタマバエによる綿のような虫こぶをつけることがあります。
 

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