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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2014.07.17

5月から金沢区民文化祭実行委員会の委員長を務める
三浦 正雄さん
富岡西在住 84歳

喜び共有する文化祭に

 ○…「金沢区民文化祭は自分にとって今、一番大切なんです」と力を込める。初めて文化祭に参加してから11年。「裏方を続けてきて、参加者や見に来てくれた人から、『よかったよ』『楽しかった』と声をかけられることが何より嬉しい」と目を細める。文化祭は「発表する喜び」と「それを見る喜び」の2つの喜びを共有する場と考える。だからこそ、より多くの人の参加と来場を募り、「区民のお楽しみ」を深めたいと願う。。

 ○…少年時代はガキ大将で、「みんなを集めて何かをするのが大好き」だった。高校生の時、持ち前の行動力を発揮し同級生3人と「青少年育成活動」を開始。巡回子ども会として日曜日になると、警察署から借りた紙芝居や自分たちで作った人形劇で、小学生を楽しませた。やがて活動は広がり、PTAも協力してくれるまでに。「今から思えば、怖いもの知らず。でしゃばりだったんですね」と苦笑いする。活動は引っ越しをする大学4年まで続いた。

 ○…絵画を本格的に始めたのは、60代後半になってから。区が主催する絵の教室に通い始めたのがきっかけだった。「すぐ上の兄が絵描きを目指していたこともあり、興味はあった。小さい頃から得意だったし」。今でも精力的に作品を創作し、毎月1回はどこかの展示会や作品展で発表している。「絵は自分だけの世界に入れるからいい」。時には熱中し過ぎて「やり過ぎ」と妻に怒られることも。「でも辞めたらおかしくなっちゃうよ。根っから絵がすきなんだろうな」と笑う。

 ○…これと決めたら夢中になってしまう性格は今も変わらない。昨年は猛暑の中、区内の公共施設や商業施設を1件1件訪ね、文化祭のポスターを貼ってくれるよう依頼して周った。「周りが見えなくなるのが僕の欠点かな」。創作活動と文化祭の準備に忙しい毎日だが、落ち着いたらやりたいことがある。「いつか金沢区の美術関係の歴史を活字として残したい」

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