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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2014.09.18

「第20回金沢水の日」を取りまとめる「のじま自然観察探検隊」代表の
本田 明さん
旭区在住 33歳

信頼築き自然を伝え

 ○…小学生向けの自然体験学習を月1回企画する「のじま自然観察探検隊」の代表を務める。植樹や潮干狩り、キャンプなど月1回の企画に、毎回30人近くが参加。子どもたちには「隊長」と呼ばれる。「活動を通して、自然を大切に思う気持ちを育んでもらいたい」と、静かに、そしてはっきりした口調で志を語る。

 ○…子どもたちに対しては、「体験すること」を重要視する。実際に手に触れて自然を感じてもらいたいからこそ、工作で使うドングリひとつにもこだわりを持つ。「形が良くて大きなドングリが、どこの公園の、どの木になるかまで把握しているんです」。自然学習のイベント企画は、どんなときでも頭から離れることはない。「テレビや本、時に電車の中吊り広告など目に付いたものがヒントになる」と笑う。

 ○…小学3年生からボーイスカウトに所属。火を起こす機材やテントの張り方など、自分の知らない技術や知識を先輩に教えてもらうことは刺激だった。「知識を与えられる人っていいな」という気持ちがめばえたのもこの頃。その後も経験を積みながら高校2年でスカウト活動のひとつの終着点「富士章」を受章した。全国でも限られた人数しか与えられない章だ。育ててもらった団に恩返しするために自分は何をすべきか――先輩に言われたのは「直接貢献できなくても、何かの形で社会に返していけばいいよ」という言葉だった。すでに始めていた探検隊での活動を、さらに精力的に行うきっかけとなった。

 ○…普段は青少年施設の職員をしている。公私で子どもに関わる中で学んだのは、子ども扱いしないこと。「たまたま自分のほうが年上で、知っていることが多いだけ。相手もひとりの人間だと思っていないと」。信頼されていない状況で話をしても、聞いてすらもらえないことがしばしば。「伝えたいことがあるからこそ、まずは信頼しあわなければいけないですね」

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