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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2015.09.25

9月4日付で金沢警察署長に就任した
鈴木 宣明さん
金沢区内在住 57歳

「今」積み重ね、安心作る

 ○…「日に新たに 日々に新たに」を署訓に掲げた。漢語に由来するこの言葉には「今の時間を大切に」という意味がある。「事件などの問題に対し、今の自分のすべてをぶつけて、対応していく。その積み重ねが、治安の良さに繋がっていく」と断言する。「友人や同僚を亡くすたび感じるのは、命は非常に尊いということ。生かされている、ということを感じて、今に全力投球したい」と話す。

 ○…「国際テロ」に関わる職務に、10年以上携わった。テロを決して国内で起こさないという思いで対策を練る。空港や港での対策や爆発物の原料の取り締まりには、まず「現状分析」が不可欠だという。こうした考え方は金沢警察署でも継続していく。「犯罪をきめ細やかに分析すること。そして対策を打つことによって、安心安全を作る」と話す。多発する振り込め詐欺には「オーソドックスな対応ではいけない。住民の理解を得ながら、戦略を持って臨む」と前を見据える。

 ○…熱中しているのは6年前に始めた弓道。海老名市にある自宅の前に弓道場があったことが、始めたきっかけだ。また、サッカーは小学校の頃から今まで継続して続けている。「前の職場(緑警察署)でもフットサルチームを作った。ここでも若い職員とチームを作りたいなあ」と爽やかな笑顔を見せる。将来の夢は、知り合いに聞いたという「氷河でのスキー」。憧れたものには、挑戦せずにはいられない性分だ。

 ○…「自己を犠牲にして社会に役立つ」。そんな仕事に憧れて警察官になった。今もその考え方に、変わりはない。「例えば、4年前に起きた福島第一原発の事故。いち早く放水に駆け付けたのは、警察官だった」。社会のため、人のために自分の命をかけられる仕事は「崇高」だという。「署内の若い職員にも、やりがいや誇りを持ってほしい。定年までの間に、持っている経験をできるだけ伝えていきたい」と話した。

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