国登録有形文化財の「金澤園」(柴町)が今年、創業100周年を迎えた。
同園は1916年創業で、横浜市久方町(現曙町)にあった料亭「満月」が前身。1930年、割烹旅館として現在の地で営業を始めた。「(建物は)品川にあった日本家屋を解体し船で運び、建て直したと聞いています」と話すのは三代目の斉田憲一(のりかず)さん(65)。当時は目の前に海が広がり、海水浴場はもちろん、運動場や釣堀、弓道場などを併設した一大レジャー施設だったという。その風光明媚な風景から、与謝野鉄幹・晶子夫妻や高浜虚子らの文化人や軍関係者が多く訪れたという。「古い家屋を維持していくのは大変ですが、今後もできる範囲で残したい」と次代へつなぐ思いを話した。
22日に記念講演会
100周年を記念し1月22日(金)、同園で講演会「与謝野晶子と金澤園」が開かれる。午前10時から11時30分。講師は横濱金澤シティガイド協会の林原泉さん。目前に広がる海岸線を眺め、「これほど美しい展望を見たことがない」と絶賛した与謝野晶子の和歌や文章を通して、金澤園の昔を説明する。定員は先着35人。参加費500円。
参加希望者は往復はがきに「講演会申込」と明記し、住所、氏名、電話番号、人数を明記し〒236・0012金沢区柴町46番地「金澤園」まで(返信用はがきに郵便番号、住所、氏名を記入の上)。1月15日(金)必着。折り返し可否を返信。問い合わせは金澤園【電話】045・701・8664へ。
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