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富岡八幡宮祇園舟神事 80年ぶり奉仕舟を新造 進水式に約300人

文化

公開:2016年6月23日

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 富岡八幡宮(富岡東)に800年以上も前から伝わる神事「祇園舟」の奉仕舟が80年ぶりに新造され、6月19日に進水式が行われた。当日は祇園舟保存会会員や地元住人ら約300人が参加し、新しい舟の安全を祈念した。

 進水式が行われた富岡並木地区センター前には新造された「八幡丸」と「弥栄丸」を設置。保存会会員らが参列し、進水式の神事がとり行われた。また式後には、参列者に紅白餅も振る舞われた。

 その後、2艘は船だまりに出航。乗船者からは、「漕ぎやすかった」「気持ちよく乗れた」などの感想が聞かれた。新造舟は、旧舟と同じ仕様で全長約10m、幅約1・7m。波除のとがったへさきや漕ぎ手を配置する五丁櫓と呼ばれる構造が再現されている。祇園舟保存会の小山弘会長(79)は「(旧船は)自分と同い年で若い時から乗ってきたので、思い入れがあった。今は技術も発達しているので、立派な船ができた」と新造船の完成を喜んだ。

 旧船が作られたのは1937年。近年、木が腐りはじめ水漏れするようになってしまったという。だが、新しい船を造ろうにも、木造和船の船大工が見つからない。「作り手を見つけるまで、1年くらいかかった」と佐野主水宮司(68)は振り返る。祭事で和船を使っているところをあたり、ようやく山口県祝島の「新庄造船所」の船大工にたどり着いた。その船大工でさえ、新造船を作ったのは、4年前だったという。「数年後であれば、作り手はもう見つからなかったかも。今やっておいてよかった」と胸をなでおろす。佐野宮司は完成にあたり、「木の香りもよく、感激している。記念となる年なので、多くの人に神事に参加していただきたい」と話した。

 「祇園舟」は横浜市無形文化財の第1号にも指定されている伝統神事。青茅で作った約70cm×50cmの楕円形の茅舟に供え物をし、一年間の罪穢れを託して沖合遠くに流し遣る。この時、付き添う2艘の奉仕舟は、茅舟を流した後、罪穢れからいち早く逃げるという意味で、岸まで全速力で競漕を行う。今年は7月17日(日)の午前10時から行われる。

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