金沢区・磯子区版 掲載号:2016年7月7日号 エリアトップへ

富岡東在住渡辺誠さん 将棋アマ竜王戦で初優勝 昨年の雪辱を果たす

文化

掲載号:2016年7月7日号

  • LINE
  • hatena
優勝の盾を手に笑顔の渡辺さん
優勝の盾を手に笑顔の渡辺さん

 将棋の第29回アマチュア竜王戦全国大会が6月25日・26日に行われ、金沢区富岡東在住の渡辺誠さん(22)が初優勝した。渡辺さんは今後、来春に行われる柔道整復師の国家試験をめざし、学業に専念するという。

 アマ竜王戦は昨年、「何が何でも優勝して、プロ棋士になる」と強い決意で臨んだ大会。見届け人として母親に会場まで応援に来てもらったが、決勝で惜しくも敗れてしまった。

 「今回は引退試合のつもりでエントリーした。勝てたのはミラクル」と笑顔を見せる。ここ数カ月は練習をほとんどせず、大会出場も数えるほど。「びっくりするほど弱くなっていた。(県予選は)あり得ないミスをして、何度も負けそうになった」と話す。

 全国大会初日も苦戦の連続だった。予選リーグ3局目は、途中で勝ち目がなくなり、本気で投了しようと思った場面も。だが「とりあえず動けなくまでやろう」と指し続けることで勝ちを拾った。相手が自ら手をつぶし、大逆転。決勝トーナメント出場を決めた。

 トーナメント1回戦も、「一時は10通りくらい相手に勝ち手があった」と窮地に追い込まれた。しかし相手が悪い一手を指し、流れが一変。「混戦の中で、これが将棋だと思い出した」と渡辺さん。「それまでは3手先ぐらいまでしか見えてなかったが、一気に枝分かれした幾通りもの手が何十手先まで見えた」と”覚醒”した瞬間を振り返る。

覚醒を力に決勝へ

 それから決勝戦までは、覚醒の勢いそのままに、順調に勝ち進んだ。「すごく強い相手もいたが、想定した手の中から相手が出ることがないほど、調子がよかった。『コレ優勝したわ』と思いましたね」

 決勝の相手は岩手代表の小山怜央さん(22)。同い年の小山さんとは、よく話したり遊んだりする友人の一人。知っているだけに、その強さも熟知していた。「今日の状態で勝てなかったら、きっと一生勝てないだろう」と対局に挑んだ。

 実力が拮抗する対局は、勝負のつかない千日手となり、引き分けに。指し直しとなった2局目は、「ずっと苦しい状況だった」と振り返る。「(先の手が)自分も見えているけど、相手も見えている状態。相手が真剣に勉強を重ねてきた分、終始主導権を握られていた」。だが終盤、思わぬところで相手が痛恨のミス。そのチャンスを見事モノにし、押し切った。

 「あきらめかけていたけど、やっぱり嬉しかったですね」と優勝した感想を話す渡辺さん。「(プロになりたいという)欲はもうない。今は勉強に魅力を感じているから」とさばさばとした様子。優勝賞金はすべて学費にまわすという。「必死に将棋の勉強していた時は、優勝出来なかった。僕、タイミング悪いんです」。今後は、学業に専念し柔道整復師の国家試験を目指して勉強するという。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

運営費等の確保が課題

横浜こどもホスピス

運営費等の確保が課題 社会

横浜銀行が1千万円寄付

12月3日号

60年の歴史に幕

杉田ゴルフ場

60年の歴史に幕 経済

テニスコートも来春営業終了

12月3日号

ピーク時の5分の1に

喫煙禁止地区過料処分

ピーク時の5分の1に 社会

マナー向上は依然課題

11月26日号

安否確認バンダナ全戸配布

磯子区

安否確認バンダナ全戸配布 社会

災害時「無事です」周知に

11月26日号

横浜紅谷と和菓子開発

能見台小5年1組

横浜紅谷と和菓子開発 社会

完成に向け、試食会

11月19日号

ゾウの飼育環境改善が評価

金沢動物園

ゾウの飼育環境改善が評価 文化

「エンリッチメント」敢闘賞に

11月19日号

あっとほーむデスク

  • 11月19日0:00更新

  • 11月12日0:00更新

  • 9月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年12月3日号

お問い合わせ

外部リンク