ダンスグループSU-ZUstyle代表で、狭き門のヴォーグのハウス入りを認められた SU-ZUさん 釜利谷在住
手術乗り越えハウス入り
○…ファッション誌のモデルのポーズに似ていることから名付けられたVOGUEダンス。ボール(競技大会)での優勝などの功績が認められ10月17日、House of Mizrahiに迎えられた。ダンサーがハウスに入るのは狭き門で、ミズラヒにいる日本人は現在、わずか11人。「ずっと入りたいと思っていた場所。とても感激した」と笑顔を見せる。
○…幼いころは病気がちで、元気に遊ぶ友人が羨ましかった。ダンスを始めたのは20代。少女時代の反動からか、通い始めたスポーツクラブで、「楽しそう」と一気にのめりこんだ。さらに「毎日踊っていたい」とインストラクターに。その後通った都内のスタジオでは、若いダンサーに囲まれ、疎外感に悩まされたこともあった。その経験から、「本気で学びたい大人でも、クオリティの高いダンス学べる場を」と約15年前にダンスグループSU―ZUstyleを立ち上げた。
○…ヴォーグのステージを見たのは10年以上前。その美しさに「雷に打たれた感じ。私はコレをするに違いない」と確信した。ハウスに入るため準備を重ねたが、日々酷使したひざが限界に。昨年5月、ついに右ひざを手術した。医師からダンスを禁止されていたにもかかわらず、「歩く競技だから」と退院後数日で、ヴォーグのカテゴリーの一つランウェイに出場。競技後は、階段も登れない状態だったが、優勝を果たした。
○…SU-ZUstyle代表としてSU―ZUと名乗るが、ハウスでの名はRummy(ラミー)。責任が常につきまとうSU―ZUとは違い、Rummyの時は「素の自分。自由になれる」と笑顔を見せる。2つの名を使い分け、二面性を楽しむ。12月にジャッジを担当するキッズの全国大会はSU―ZUとして。「やっとここまできた」という思いと「(子どもに)勝敗だけにこだわって欲しくない」という願いが交錯する。それでも「ダンスは楽しい」――伝えたいことはただ一つ。
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