神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

ニーズ高まる病児保育室 金沢区、磯子区に今春開所

社会

公開:2018年5月10日

  • LINE
  • hatena
川名院長(中央)とスタッフ
川名院長(中央)とスタッフ

 疾病で保育園などに通えない子どもを預かる横浜市病児保育室が今春、金沢区と磯子区に開所した。共働き世帯増や一般に病児保育の認知が進み、利用者は増加傾向にある。

 市がクリニックなどに委託して行う病児保育事業は2004年に始まった。看護師・保育士が常駐する施設で生後6カ月〜小学6年を預かる。現在は市内22カ所。利用には事前登録・予約が必要。

 4月に金沢区初の病児保育室として開所したのが、かわなこどもクリニックの「かんがるーむ」。開所1カ月で約250人が登録した。自身の子育て経験から「病児保育室の開所が夢だった」と川名伸子院長。これまで子どもの預け先に悩む保護者には隣接区の保育室を伝えていたこともあった。働く女性のほか、長く仕事に励む祖父母世代が増えていることなどから、どうしても休めない時に安心して子どもを預けられる場所、相談できる人が少なく「世の中的にも必要なものになっている」と感じている。

 5月には磯子区洋光台にバニーこども診療所の病児保育室「ラパンノアール」が開所。地域に病児保育室が少なく「(子どもを)包括的にみていきたい」と感じ開所に至ったと箕原豊院長は話す。

区外・市外から利用も

 9年前に磯子区初の施設として開所した矢崎小児科の病児保育室「ファイン」(磯子)。川口葉子副院長は「(当時は)世の中に病児保育が認知されていなかった」という。子育てを理由に退職する女性医師が多かったため、職場復帰しづらい母親を支援しようと考えたのが開所のきっかけだ。

 登録が増えない時期もあったが、病児保育が題材のドラマ放送やメディアでの露出、対象となる子どもの年齢拡大などで次第に増加。現在は磯子区のほか、金沢区や中区、南区、藤沢市在住者からの利用もあり、約1800人が登録する。

 市こども青少年局によると、16年度の市内利用者は1万4330人(19施設)で、11年度の1万884人(15施設)から3千人以上増加。ニーズが高まる中、まだ施設がない区もある。担当者は「まずは各区に1カ所を目指している」と話す。

洋光台にある「ラパンノアール」
洋光台にある「ラパンノアール」

医療法人社団 船洲会 船洲会歯科診療所

1962年に開業して以来、60年以上地域の歯科診療を担ってきた総合歯科診療所

https://rarea.events/event/196140

<PR>

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

初のソロアルバムを発売

森東小出身ラッパー

初のソロアルバムを発売

Mummy-Dさん「磯子は原点」

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月28日

「色弱」の存在知って

「色弱」の存在知って

金沢区在住・杉山さん

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

鉄道模型や写真を公開

元プロ野球選手屋鋪要さん

鉄道模型や写真を公開

杉田劇場で19日まで

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook