「自分ひとりではできないけど、場所があれば何かやりたい」――そんな思いを共有した個人・団体が共同で運営する「みんなの居場所 結(ゆい)」(金沢区洲崎町)。6月に開所以来参加グループも増え、地域交流の拠点になりつつある。
「みんなの居場所 結」の入口の横にある看板には、活動中のグループ名と活動日が並ぶ。現在、活動中のグループは「まちのカフェ洲崎」「みんなの食堂」「フリースペース ここから」「画流えん」「レンタルボックス和」。9月7日からは、フリースペースの時間を使った「失語症者のしゃべり場」も始まった。
「『場所さえあれば何かしたい』と思っても、運営していくのは大変。時間と労力をシェアできる場所があれば良いと思っていた」と話すのは代表を務める清水真理子さん。結の古民家が、認知症デイサービスだった時から月1回、「まちのカフェ洲崎」を開催してきた。昨年12月にデイは閉所したが、利用者からの「続けてほしい」という声を受け、継続する方法を検討。協力グループを募り、開所にこぎつけた。
施設の名前は、ひとりで出来ないことをみんなで助け合う日本古来の相互互助システムを表す「結」にちなんだ。多様な世代のグループで時間を分け合い、活用することで地域交流拠点になることを目指す。
同所には社会福祉士やケアマネジャーら福祉の専門家が関わっているため、支援を必要とする人たちに来てほしいとも。清水さんは「よろず相談ができ必要機関につなげられる、”福祉の長屋”みたいな役割ができれば」と話した。
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