金沢区・磯子区版 掲載号:2019年5月16日号 エリアトップへ

若手経営者を育成する金沢文庫「喜働塾」 塾長を務める 宮崎 正男さん 金沢区富岡西在住 87歳

掲載号:2019年5月16日号

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「残すべきは金より人」

 ○…「何よりも大切なのは人作り」。経営者となり50年。「売り手」「買い手」「世間」の三方よしに「自然」を加えた「四方よし」をモットーに経営者育成をはかる「喜働塾」を昨年秋に立ち上げた。現在、塾生は10人。月1回の勉強会では幅広い年齢層の塾生たちが議論を交わしている。「経営で大切なのは時代のニーズに応えること」と力を込める。

 ○…長野県出身。戦後の混沌とした中で学生時代を過ごし、社会人になってからは、がむしゃらに働いた。目指したのは「億万長者」。28歳で大手鉄鋼会社の横浜支店長に。「10年経ったら独立しよう」と初心を貫き、30代前半には会社を設立。店頭上場、売上30億を目指す。だが、軌道に乗ったところで、共同事業が頓挫。13億円の負債を背負うことに。「残すべきはお金より人」。その思いが伝わり、社員らも会社再建に協力。会社の骨組みを強化するため、様々な認定を取得した。

 ○…経営者としてもう一つ大切にしているのが「自然」。会社員時代から、横浜の街に溢れるゴミに心を痛めていた。できることからはじめ、以来50年間、環境活動を続けている。地元小学校で子どもたちに向けて省エネの大切さを伝えるなどの活動が評価され、2016年には横浜環境活動賞「実践賞」も受賞した。「会社として環境問題に向き合うことが社員教育にも繋がる」

 ○…「勉強は社会に出てからでも遅くない」。社会人になってからも、詩吟や英会話を習い、歩きながら勉強をする。今でも朝3時に起き、倫理や道徳を学ぶ「朝起会」に参加。「やる気と志さえあればいくつになっても勉強できる」。その考えが「喜働塾」にも繋がる。今、目指すのは「喜働塾の全国展開」。「これからは学生など、もっと若い人を育てたい」

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