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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2019.06.27

5月28日付けで横浜マーチャンダイジングセンターの理事長に就任した
木村 仁さん
磯子区丸山在住 68歳

未来育てる「教育者」

 ○…「企業のための組合でありたい」。理事長を務める組合は、83の加盟企業から会費を取らず、資産活用で事業を推進する。これは全国の卸・流通団地の中でも珍しい。「企業の負担を減らしたいという立ち上げ当初からの思いを受け継いでいければ」と話す。組合の現在の問題は人手不足。その解決策として行っているのが人材育成講座だ。「本格的に開催しはじめて今年で4年。加盟企業の要望も取り入れ、いっそう力を入れていきたい」と意気込む。

 ○…学生時代は柔道一筋。神奈川大学柔道部で副将を務め、卒業後も仕事の傍ら、コーチ・監督・総監督を40年以上務めた。現在は相談役として支える。柔道だけでなく、進路相談や生活指導も。「大人として、未来を担う学生を育てる教育者でありたい。会社経営も柔道指導も教育者という点では共通するかも」。教育者として意識するのは「誠実。真面目じゃないとはじまらない」

 ○…関東・県それぞれの学生柔道連盟役員を務めており「休日は柔道の大会にいることが多い」。年一度、全国各地の柔道部の先輩後輩を訪ね、ゴルフをするのも楽しみの一つ。今興味があるのは美術館・博物館巡り。「昔から絵や工芸品が好き。台湾の国立故宮博物院にもよく行った。これを趣味にできたらかっこいいでしょ」と笑顔で話す。

 ○…「人と話すのが好き。だから営業も楽しい」。カレンダーやノベルティを扱う会社の代表取締役を務める。今でも自ら営業することも。「営業に大切なのは相手を思うこと。これは人生にもいえる」。「社会のために何かできないか」との思いで毎年、県下の児童福祉施設にカレンダーを2千部寄付する。「周りのおかげで仕事ができるという感謝が常にある。この思いを社会に還元したい」

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