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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2020.01.23

洋光台地区社会福祉協議会の会長を務める
溝口 早苗さん
磯子区洋光台在住 68歳

洋光台とともに半世紀

 ○…洋光台が誕生し50年の節目の年。昨年6月に洋光台地区社会福祉協議会の会長に就任し、1月8日の賀詞交歓会で初めてあいさつした。50年前を振り返り「夜遅く駅に着くと『一人ではあぶないから』と少し離れた自宅まで警察官が一緒に歩いてくれた」というエピソードを披露し会場を和ませた。洋光台に住み続け、実感するのは「人の温かさ」だ。

 ○…音楽家だった叔母の影響から音楽の道へ。「子どもが好きだった」と音大卒業後2年間音楽教諭として勤務した。3人の子育てをしながら洋光台で50年、ピアノ教室を主宰。「生徒さんのお子さんを教えたこともあった」。16年前から民生委員に。主任児童委員を12年務め、7年間、区の代表として子どもたちを見守り続けた。現在も民生委員として高齢者と行政の橋渡し役を担い、「優しく寄り添うこと」を心がける。

 ○…40代半ばで友人から紹介された「音楽療法」がその後の人生の柱となった。グループホームなどの施設で認知症患者と接するも「専門的な知識があればもっと音楽を通してコミュニケーションが取れるのでは」と力不足を実感。もっと勉強したいと大学に「再入学」した。認知症患者が突然歌を口ずさむこともあり「音楽の力はすごいと今でも感じる日々です」

 ○…家族で東京・吉祥寺から移り住み50年。「節目の年に会長を務めることに縁を感じています」。洋光台で活動してきた半世紀は、自身が成長してきた過程でもある。連合自治町内会とともに、式典や記念行事を行い、節目の年を盛り上げていく。「洋光台に住んでいる人が心に残るようなことができたら」。誰もが住んでよかったと思える洋光台をこれからも目指していく。

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