難病の子どもやその家族が社会と関わりながら過ごす場所を目指す神奈川県内初の「こどもホスピス」の建設準備が、金沢区六浦東で進んでいる。整備や運営費用の確保が課題になる中、横浜銀行から設立支援金として1000万円が寄付された。
こどもホスピスは、欧米では一般的な施設として普及しているが、日本では数が少なく、病院に併設しないホスピスは建設予定の同施設を含め2例しかない。
ネックとなるのが整備や運営費用の確保だ。運営するNPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」はこれまで、チャリティーコンサートなどを企画し、約1500人から3億円を超える寄付を集めた。また横浜市や神奈川県も建設地となる市有地の30年間の無償貸付やかながわボランタリー活動推進基金21の協働事業負担金の交付などで活動を支援する。
だが、実際の運営には、市民や企業の継続的な支援が不可欠だ。そんな中横浜銀行が1千万円の寄付を申し出た。浜銀総合研究所がNPO法人立ち上げからコンサルティングを担当するなど、同行グループは初期から関わってきた。担当者は「運営には引き続き支援が必要であり、地域全体で支えていく体制を呼びかけていきたい。寄付がそのきっかけになれば」と話す。同法人代表理事の田川尚登さんは「本当にありがたい。これからも多くの企業・個人が賛同できるような施設を目指す」と話した。
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