横浜市は5月17日、磯子区の横浜プールセンター(原町14の1)が今年度以降の営業を休止すると発表した。配管の23カ所で漏水が判明したことで、1年以上の大規模改修が必要とされたための対応。老朽化が進む施設であることから、今後は再整備が検討されている。
根岸駅から徒歩約8分に立地する横浜プールセンターは、1965年にオープン。流れるプールや長さ5メートルのすべり台を有する人気施設で、市民から「マンモスプール」の愛称で親しまれてきた。
例年は7月上旬から9月上旬までの夏季に営業。子どもから大人まで楽しめるとあって一昨年は約11万人が訪れたが、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のために営業を中止していた。
市では昨年10月にプールの水位が下がっている状態を確認したため、今年2月に詳しい調査を行った。すると、老朽化の影響で水を循環させる配管に23の漏水箇所があると判明。修繕には1年以上の大規模改修が必要となることから、今年度以降の営業を中止することを決めたという。
子どもの頃から利用してきたという磯子区在住の50代男性は「この辺りでプールといえばマンモスプール。夏の楽しみがなくなってしまうのは残念」と話す。
老朽化で再整備検討
市は2015年10月に「プール及び野外活動施設等の見直しに係る方針」を策定。市内各地のプールや野外活動施設などの施設の集約化に取り組むとともに、存続する施設に関しては利用促進や経営改善などに取り組んでいく方針だ。
築56年の横浜プールセンターも見直しの対象となっており、存続に向けて再整備を検討することになっていた。今後の対応は現時点で未定だが、市では23年7月上旬に供用開始を予定している本牧市民プール(中区)の再整備を先に進めていく方針。市の担当者は「時期や再整備の形などは未定ですが、改めて検討を進めていきます」と話している。
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