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公開日:2021.06.17

外食大手がこども食堂開設
年中無休、金沢区富岡で

  • 渡邊社長と提供されるメニュー例

  • 壁には早くも落書きが

 外食店をチェーン展開する(株)コロワイドの子会社で、給食事業などを行う(株)ダイニングエールは6月7日、金沢区富岡東に生活困窮世帯などに食事を無料で提供する子ども食堂をオープンした。年中無休で3歳から中学生までの子どもと保護者が対象。「気軽に食事にきていただきたい」とスタッフは話す。



日替わり無料で



 ダイニングエールが運営する「コロワイドこども食堂」(通称ココ食堂)は、京急富岡駅から徒歩3分にある。オープン1週間で平日は平均約20人、土日は約30人〜50人の利用があった。4歳の娘と来店した富岡東在住の父親は、「今日は母親が仕事なので連れてきた。自分は料理が苦手なので助かる」と話した。



 同食堂の利用は、初回に会員登録が必要。3歳から中学生までの子どもとその保護者2人まで無料で食事ができる。メニューは日替わりで、同社の管理栄養士が作成。平日は午後3時から、土・日・祝日は午前11時から営業している。店内は約50席あり、壁は落書きできるよう黒板に。また月1回程度、料理教室を開催していく予定だ。また今後の利用状況を見て、営業時間など運営の見直しを検討していく。



食通じ地域貢献を



 コロワイドグループは昨年6月から3か月間、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた人を支援しようと、東京・神奈川・千葉・埼玉の12店舗で約7万8000人に食事を無料提供した。ダイニングエールの渡邊裕介代表取締役社長は「その時に、本当に困っている方がたくさんいらっしゃるという実感があった。厳しい状況にあっても、皆さまに喜んでもらえる場にしたい」と話す。



 改装などの初期投資は約1千万円。食材費や運営費も自社でまかなう。「食を通じた地域コミュニケーションを推進するという理念のもと実施しているので、収益は考えていない」と渡邊社長。パートナー企業を募集するなどし、事業を継続していきたい考えだ。

 

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