先週、神奈川県内でも記録的な大雨が記録されるなど、近年増加している大雨による水害。横浜市ではこうした水害への備えを強化するため、「内水ハザードマップ」を1時間あたり153ミリの降雨を想定した形に改定した。市ウェブサイトで6月28日から18区全てのマップを公開。今年度は金沢区を含む2区で全戸配布を予定している。
内水とは、大雨時にマンホールなどの下水道から水があふれること。河川の水があふれる洪水なども含め、近年は全国的に大雨による水害が多く発生。日頃から浸水時の避難行動や備えを考える必要性が高まっている。
市の内水ハザードマップは以前から作成され、大雨時に下水道管や水路からの浸水が想定される区域や浸水する深さなどを記載。これまでは1時間あたりの降雨量76・5ミリを対象とするマップが作られていた。しかし、19年9月には市内で観測史上最大となる1時間あたり100ミリの降雨を観測。そこで、市では想定し得る最大規模の雨量として、過去に関東地方で観測された1時間あたり153ミリの想定でマップを改定した。
浸水2m以上も
想定される最大降雨量が76・5ミリから2倍になったことで、「これまでの想定では限定的だった浸水の恐れがある地域が、市内全域で広がった」と市環境創造局の担当者。金沢・磯子の両区でも、区域の全体に広がるように、道路冠水に相当する2〜20cmほどの浸水が想定されるエリアが点在している。
金沢区では侍従川や宮川周辺などで、50cm〜1mの浸水を想定。さらに京急富岡駅の西側では一部で2m以上、釜利谷東などで1〜2m相当の浸水が想定される地域も出ている。
磯子区では根岸駅から磯子駅の周辺、杉田周辺で50cmから1mの浸水が想定される。また、杉田や洋光台、田中、森の一部では1m以上が想定される地域もある。
市では今後、内水・洪水・高潮のハザードマップを1冊にまとめた「浸水ハザードマップ」を印刷して各区で作成する。今年度中に金沢区と神奈川区で配布し、22年度に残りの16区で全戸配布する予定だ。各区のマップは「内水ハザードマップ 横浜」で検索すると見ることができる。詳細は環境創造局下水道事業マネジメント課【電話】045・671・2838へ。
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