2005年に返還された在日米軍小柴貯油施設の跡地で整備が進む小柴自然公園=金沢区長浜=が7月30日、一部公開された。第1期エリア約13 haのうち北側の約1・5ha。「緑からつくり育む環境体感公園」を基本テーマにしており、全体の完成は2032年度頃の予定。
芝生の草地広場が広がる同公園には、すべり台などの遊具のほか、健康器具やベンチ、トイレなどを設置。歩道と公園をつなぐ人道橋の名称は、近隣の並木第四小学校の児童から募集し、「並木わくわく橋」と命名された。また、江戸時代に観光名物だったが今は枯れてしまった「金沢八名木」の推定樹種と近縁種7種類(黒梅以外)を復元し、植栽している。
公開初日の30日には、草地広場や遊具で遊ぶ子どもたちや、ピクニックを楽しむ親子連れの姿が見られた。子どもや友人と一緒に柴町から来たという女性は「夏休みなのに何処にも行けないので遊びにきた。自然が豊かで(子どもが)道に飛び出す危険もないので安心。他の部分が完成するのも楽しみ」と話した。
旧小柴貯油施設は約53 haの米軍基地跡地。公園はこの跡地と小柴埼緑道の一部などを一体的に整備しており、1期から3期にエリアを区切り進められている。
昨年8月には工事作業員が貯油タンク跡に転落する死亡事故が発生。横浜市は今回の一部公開にあたり、工事区画と公園の境界に高さ3mの万能鋼板を設置するなどの安全対策を講じている。
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