金沢区・磯子区 人物風土記
公開日:2022.03.31
設立6周年記念イベントを行った「ジュピのえんがわ」の代表を務める
高橋 秀子さん
金沢区富岡東在住 71歳
形変わっても”楽しみながら”
○…「自転車は並べて停める」「駄菓子は中で食べない」「携帯電話禁止」――ジュピのえんがわの約束事だ。「なぜという子もいるけど、一つくらいこういう場所があってもていい」と笑う。注意しても守らないと出入り禁止に。駄菓子店を営んでいた時から変わらないルールだ。「言うべきことは、言わないと」。子どもを見守るその目には厳しさと優しさが同居する。
○…1978年、夫がよく釣りに行っていた縁で金沢区並木に移り住んだ。「同年代が多くお友達がたくさんできた」。子育てや生活の延長線上に地域活動があった時代。自治会や子ども会を立ち上げたほか、気づけば青少年指導員、民生委員なども務めたことも。「子どもたちが戻ってくるような故郷にできればと、活動していた。私自身も並木で育てられた」
○…「ここで年をとっていきたい」と思っていた並木を離れたのは、長男が拾ってきた犬がきっかけ。「3日間だけ」のはずが情が移って数カ月となり、団地を出るか犬を手放すかの選択を迫られた。そんな時に出会ったのが富岡東の角地の物件。犬の名にちなみ「ジュピの家」と名付け、駄菓子店を始めた。当時、通ってきた子どもが親になり、えんがわを訪れることもある。「嬉しいですねぇ。孫のようです」と目を細める。
○…並木で培った縁や経験が根っことなり、芽を出し富岡東で葉を広げてきた。「昔の縁がつながって今がある。若いお母さんにも、えんがわを通じてそんな関係を築いてほしい」。若い人たちがやりやすい形で場を繋ぎ、いつか300円を握りしめ利用者として訪れる日を夢見る。「形は変わっていくもの。それでも楽しみながら活動することは変わって欲しくないですね」
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