少年野球チーム「横浜金沢V・ルークス」の代表を務める 加古 潤二さん 金沢区大川在住 55歳
楽しんだ先にある勝利
○...「少年野球の主役は子どもたちであり、保護者。最後にもっと野球がしたいと思い、卒団しても野球を続けてほしい」。2017年、志を同じくするコーチらと「横浜金沢Ⅴ・ルークス」を立ち上げた。スタート時は5人の子どもが翌年には40人となり、入団希望者が年々増加。「野球離れ」と言われる昨今だが、「野球をやりたい子はまだまだいる」と実感した。
○...勝利への強い気持ちから行き過ぎた指導があったり、保護者の負担が重くてチームに入れない--。そんな声や、周囲のチームで年々選手が減り、中学に進むと野球を辞める子も多いと知ったことがルークスを作ったきっかけだ。「チームは指導者のものではない。子どもや保護者が野球を楽しめない理由があるなら、それを変えよう」。そこで作ったルークスは勝利絶対主義でなく、全選手を試合に出し、保護者の練習での当番もない。「子ども、保護者、指導者も一緒に野球を楽しもう。それが試合で勝つことにもつながる」。その思いに共感し、徐々に仲間が増えていった。
○...京都府出身。友人の誘いで小学4年で野球を始め、中高でも続けた。「走攻守そろって格好良かった」と、憧れたのが巨人で活躍した高田繁さん。「少年野球は楽しい思い出ばかり」と振り返り、熱心に白球を追った少年時代だった。
○...思いを同じくするチームも徐々に増加。参加選手全員が試合に出場し、個人でも参加できる大会「プレイヤーズセンタードゲームズ(PCG)」も始動させ、野球で子どもたちが挑戦できる場を広げている。「最後に負けたとしても、すがすがしい気持ちになれることもある。勝つだけではない、そういう満足も味わってほしい」
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