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磯子区 バリアフリー化へ基本構想 根岸・磯子・屏風浦駅を追加

社会

公開:2022年5月12日

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視覚障害者誘導用ブロックが延長された歩道(上は5月6日撮影、下は磯子区役所提供の昨年)
視覚障害者誘導用ブロックが延長された歩道(上は5月6日撮影、下は磯子区役所提供の昨年)

 磯子区は4月28日、新たに「磯子区バリアフリー基本構想」を作成した。すでに策定していた杉田駅・新杉田駅周辺地区の内容を見直し、新たに根岸駅周辺と磯子駅・屏風浦駅周辺地区を重点整備地区に追加。誰もが円滑に移動し、駅や施設を利用できるように、市民や事業者、行政が一体となってバリアフリー化を進めていく。

 横浜市はこれまで、駅などの旅客施設を中心とする地区や、高齢者や障害者などが利用する施設が集まる地区で、移動などの円滑化のためにバリアフリー基本構想を各区で作成してきた。磯子区では2014年3月、杉田駅・新杉田駅周辺地区で構想を策定。構想に基づき、駅や歩道、施設などで移動の障害になる箇所の改善を図ってきた。

 今回の構想は杉田・新杉田の内容を見直し、新たに根岸駅周辺、磯子駅・屏風浦駅周辺を追加。約2年半かけて検討が重ねられた。該当地区で高齢者や障害者などの円滑な移動を確保することで、誰もが利用しやすい公共交通機関、道路、建築物などの整備を実現していくことを目指す。

区民らの声を抽出

 作成にあたっては、学識経験者や該当地区の住民、福祉関係団体、行政などからなる区部会を設置。一般向けの意見募集や、地区毎のまちあるき点検・ワークショップを行い、各地区の課題や意見が抽出された。

 具体的には「歩道などに視覚障害者誘導用のブロックがない、途切れている」「排水溝の蓋のすき間が危ない」「音声案内・案内表示がほしい」など、地区ごとにさまざまな声があがった。その内容をもとに、駅の階段の点字や手すりの改善、交差点での舗装や信号の改善、エレベーターの設置検討など、各地区ごとに課題を明記。5年後を目標に進める事業と、今後機会をとらえて検討する事業に分けられ、構想を基本に事業が進められていく。

対応済み箇所も

 構想の完成は当初20年度の予定だったが、コロナ禍でワークショップが延期された影響で今年4月になった。期間が延びたことにより、一部事業者は構想策定前に改善できる部分に着手。クリエイトS.D磯子滝頭店前の歩道で視覚障害者誘導用のブロックを延長したほか、汐見台交番前交差点の信号が歩車分離式になるなど、抽出された課題にすでに対応した事例も出ている。

 磯子区区政推進課の担当者は「地域の皆さまの意見をいただき、一緒に作った構想。構想に沿って事業を進めることで皆さんが暮らしやすい街になると思う」と話す。

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