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金沢区富岡東 元銭湯を「交流場」に再生 地元企業がプロデュース

社会

公開:2022年6月16日

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 昭和20年代に建てられた銭湯の建物が、オフィス兼イベントスペースとして生まれ変わり、6月8日から10日まで内覧会として一般開放された。今後はギャラリーやワークショップなどで活用していきたい考えだ。かつての名から「Re桜湯」と名付け、銭湯のような「人が集まり、文化や情報を発信する場所」を目指す。

 桜湯は1954年、金沢区富岡東で開業し十数年営業したと伝えられる。その後、工場建屋やコンビニエンスストア、消費者金融拠点などとして使われていた。

 物件を相続していた櫻井友晶さんは昨年、経営する会社の移転を計画。施工や空間プロデュースを金沢区福浦にある株式会社HIGASHI-GUMIに依頼した。

 その時の建物は、使用空間の内側も外側も白い壁で隠されていた状態。「どこに何があるか分からないので、丁寧に手作業で剝がしていった」と担当した青木穣さんは話す。工事が進み覆いを取り除いていくと、当時のままの姿の柱やガラス戸、着替え置棚、ペンキ絵などが現れた。「大工さんも驚いていた。ひとつひとつ丁寧に作られたことが分かる建物で、今は手に入らない木材をあちこちに使っていた」

 残せるところは残しながら、生まれ変わった「Re桜湯」は、同社の蔵書約1万冊を配した正方形の棚で空間を区切り、開放的な雰囲気を演出。モダンな内装でありつつ、どこか懐かしさが漂う空間を作り上げた。

 「Re桜湯」は基本、櫻井さんが営む不動産業や損害保険・生命保険代理業などのオフィスに使用。日程を限定し、憩いの場となるような本を読める空間やワークショップなどのイベントが開催できる場所として提供していく。櫻井さんは「名前の"Re"には、あるべき姿に戻すという思いを込めた。かつてのように人の集まる場所になれば」と話した。

今後の公開スケジュールなどはインスタグラムで発信
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