洋光台花と緑の街づくり委員会の会長として洋光台駅前の花壇を彩る 伊藤 百合子さん 磯子区洋光台在住 89歳
感謝の思い 花壇に込めて
○…洋光台駅前のシンボルとも言える花壇に、ベゴニアやパンジー、ヒマワリなど季節に応じた花を植え付けている。もともと花や土が好きで、仲間とともに始めたボランティア活動。「自分が好きな花を並べられて幸せ。飽きない性格だからか、ずっと続けられている」。メンバーの入れ替わりもある中、立ち上げ当初から約40年にわたって活動をけん引する。
○…長野県出身。20歳で上京し、結婚後に洋光台へ移り住んだ。事務系の仕事をいくつか経験した後、磯子や滝頭、洋光台の横浜市営バスの定期券販売窓口で働いた。「とても楽しく働けた。こんなにいい仕事ができたのだから、感謝を込めて何か奉仕をしたい」。感謝の思いを形にしたのが、駅前を飾る花植えだった。「たくさんの人が見る場所だから、きれいな花を咲かせなきゃ」と、次第に使命感も抱き熱心に活動。「最初は副会長だったけど、委員への連絡や準備などはずっと私の仕事。そしたらいつの間にか会長だった」
○…息子と友人たちが野球に熱心に取り組む姿を見て、少年野球チーム「フォースターズ」の設立に尽力。夫が監督やコーチを務め、自らは裏方でチームを支えた。自宅にはチームが獲得した賞状やトロフィーがずらり。今でもチームや子どもたちとの交流は続き、「私も一緒に楽しませてもらっている」と目を細める。
○…「よく植えるのは長持ちする花。ヒマワリは水やりが一番大変だけど、皆が喜んでくれる」。限られた予算や人手で花壇を飾ろうと知恵を絞ってきた。「『きれいな花をありがとう』という声をもらえるとうれしい。ここまでできて、私も周りの人たちに感謝している」。感謝の気持ちを胸に、花でまちを彩っていく。
|
<PR>
|
<PR>