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久良岐能舞台 十二単で結婚式を 事業者らへ新たな提案

文化

公開:2022年7月28日

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能舞台に立つ新婦・新郎役と十二単をまとったモデル(左から)
能舞台に立つ新婦・新郎役と十二単をまとったモデル(左から)

 伝統ある能舞台で結婚の門出を祝って――。磯子区岡村の久良岐能舞台(川井康裕館長)は、新事業として能舞台での結婚式を始めた。7月22日に開かれたイベントでは、招待客を前にブライダルショーを実施。さらに、「横浜芸者」と協力した新たな観光プログラムも企画するなど、施設の新たな使い方を広く提案している。

 同所は伝統芸能の普及を目的とする市民利用施設。人間国宝による公演から子ども向けの能楽体験、世界で活躍するアーティストのパフォーマンスなど、年間を通してさまざまな企画を展開している。

 施設の認知度向上や新たな利用者獲得につなげようと、企画したのが能舞台を使った結婚式だ。「もともと前撮りでの利用実績があったので、だったら結婚式すべてをやってみようと思った」と同所の川井館長。能舞台の雰囲気に合わせて衣装は能装飾と十二単を組み合わせたものを用意。着付けや撮影、小規模な挙式までまとめたプランを利用できるほか、撮影のみにも対応する。

 事業の周知や改修工事を終えた庭園のお披露目も兼ね、7月22日に「くらきフェアー」と題した特別公演を実施。観光・ウェディング関連業者や一般客約50人を招待し、ブライダルショーなどを行った。ショーでは十二単の着付けを実演し、新郎新婦役のモデルが和装で登場して挙式のイメージを披露。今後は1カ月に3組限定で、随時受け付ける予定。来年3月にはニュージーランド在住の外国人1組の予定が決まっているという。

観光も模索

 さらに、新たな横浜の観光資源を作ろうと、横浜芸妓組合や里神楽・神代神楽研究会と協力した企画も検討している。この日の公演では、同組合の「横浜芸者」と同所が連携したパフォーマンスも披露。観覧した観光事業者からは「インバウンド(訪日外国人旅行)向けに良さそう」という声などがあがった。

 また、改修された庭園では、野点も実施。今後は新たな茶会の場として、地域に開いていく方針だ。川井館長は「結婚式や観光含め、新たな施設の使い方をご提案する形で今回のイベントを企画した。これから皆さんの意見を聞きながら、喜んでいただけるような良い形にしていければ」と話した。

 同所の能舞台は、もともと1917年(大正6年)に東京の日比谷に建てられたもの。65年(昭和40年)に現在の地に移され、84年に横浜市へ寄贈された。

横浜芸者によるパフォーマンス
横浜芸者によるパフォーマンス

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