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公開日:2022.11.17
多世代の対話に「すごろく」
金沢区西柴の未来を語る
金沢区の「西柴・未来のまち研究会」は対話と遊びで交流をデザインするヨココネクト合同会社と協働し11月5日、「親子で語ろう私たちのまちの未来」を開催した。対話の場にすごろくを取り入れ、世代を問わず語り合える雰囲気を演出。12月11日に第2回を行う予定だ。
「西柴・未来のまち研究会」は2020年6月、金沢区の活性化を研究するために立ち上げ。月1回の会合を重ねてきたが、「街の未来について話すなら、これからの時代を担う多世代の声が必要だと思った」と同会世話人の一人、阿部茂男さんは振り返る。そんな折、多様な対話を生み出すツールを独自開発している学生ベンチャーのヨココネクト合同会社を知った。「多世代の声を集めるにはうってつけ。ゲームを使えば、子どもから大人まで同じテーブルで話ができると考えた」と企画意図を話す。
小学生も気軽に発言
当日は西柴地区の住民を中心に小学生から高齢者まで約40人が参加。5グループに分かれ、同社が開発した「キミロク」というすごろくを楽しんだ。「キミロク」のマス目には「好きな食べ物は」などの一般的な質問から、「このまちに住んでよかったこと」「将来どんなまちになってほしいか」など自身が住む街についての設問を配置。自分の駒が止まったマス目に書かれたお題に沿って話をするルールで、小学生も気負わず話せる雰囲気を作りだした。
「当初はどうなるか分からなかったが、いろんな意見が出た。ゲームの効果があったと感じた」と阿部さん。ヨココネクトの白岩元彦さん(横浜国大3年)は、「いい街だと再認識する人が多かったのが印象的。金沢区全体に広がっていくと面白いと思う」と話した。「子どもたちの意見を聞いて、その夢を叶えることが私の夢になった」と感想を話す高齢者もいた。
次回はもっと中学生や高校生にも参加してほしいと12月11日の日曜日に開催日を設定した。阿部さんは「意見を聞きっぱなしにするのではなく、方向性を見出し次のステップにつなげていきたい」と話した。
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