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区単位の老人クラブ創設 金沢・磯子両区で会員募集

社会

公開:2023年2月16日

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 金沢区と磯子区で4月から、各区全域を対象とする老人クラブが活動を開始する。自分の住む単位自治会町内会にクラブがなく、活動に参加できない状況の人の受け皿として設置。すでに両区で会員募集を始めている。

誰もが活動を

 老人クラブは主に自治会・町内会の範囲で設けられ、「生活を豊かにする楽しい活動」「地域を豊かにする社会活動」に取り組む。対象はおおむね60歳以上。年間を通してスポーツ・文化活動などの企画を通し、会員の健康づくりや交流を行っている。

 2022年4月1日現在、横浜市内全体で1449、金沢区では74、磯子区で58のクラブが活動する。多い時には両区とも100近い団体が活動していたが、近年は会員の高齢化や会長のなり手不足などの影響で、クラブ数は減少傾向。単位自治会町内会数に対するクラブの設置率は、半数程度にとどまっている。

 各クラブは原則自治会町内会単位で活動する。そのため活動費が町内会単位でまかなわれる場合が多く、自らの加入する自治会町内会以外のクラブへの加入が難しいのが現状だ。金沢区シニアクラブ連合会の森川年一会長は「老人クラブで活動したくても、自分の地域にクラブがなければ活動できなかった。この不公平感をなくし、誰もが参加できるようにするべき」と話す。

各区で設置進む

 こうした状況から、市内各区で区全域や一部地域を範囲とする「広域クラブ」の設置の動きが広がっている。すでに西区では活動が始まり、港南や栄などでも設置が進む。金沢・磯子の両区でも昨年から検討が進められてきた。その結果、金沢区は「ぼたんの会」、磯子区は「元気クラブいそご」という名称での創設を決定。磯子では地区の支部として、「元気クラブ洋光台」も創設され、両区とも4月の活動開始に向けて会員募集を始めている。

 広域クラブの対象は、自らの加入する単位自治会町内会に老人クラブがない人。現時点で自分の対象となるクラブがない人はもちろん、今後クラブが解散してしまった場合に、活動を続けたい会員たちの受け皿となることも想定される。磯子区老人クラブ連合会の坂本税会長は「広域クラブで会員が増えれば、単位クラブを新たに作ることもできるかもしれない。これまでクラブがなくて地域に出られなかった人たちの後押しになれば」と話している。

 詳細は金沢区シニアクラブ連合会【電話】045・784・5121、磯子区老人クラブ連合会【電話】045・752・3452。

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