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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2023.04.06

「はまぎん こども宇宙科学館」のプラネタリウム解説員を務める
甲谷 保和さん
磯子区洋光台在勤 48歳

「世界一」の星空を身近に

 ○…「世界一」になった洋光台のプラネタリウムで解説員を務めて11年目。シナリオから手掛け、客層を見ながら、言葉や星座にまつわる逸話を選んで星空を解説する。最新型の投影機になり、週末を中心に満席となる回が多く「うれしいけど、見ることができずに帰る人もいるのは申し訳ない」。頭をひねり、一人でも多くの人に世界一の星空を体感してもらう形を模索している。

 ○…川崎市出身。小学5年で地元の科学館の天文クラブへ入会。夜空を見上げて分かる星が増えてくると、「何だか星空のことは全て知っている気になって段々楽しくなった」。中学に入ると両親から半額を援助してもらい、天体望遠鏡を購入。高額で買えないコントローラーは自作するなど、工夫を凝らして長く星空に親しみ続けた。天文クラブがあった科学館では、天体観測会を手伝ったことをきっかけに2006年から非常勤スタッフに。天体観測や科学実験、プラネタリウムの解説や改修を担当した後、12年から縁あって洋光台へ職場を移した。

 ○…「文章を書くことが好き」と、フリーライターの一面も。ジャンルを問わず記事を書き、科学館勤務となってから科学や天文に関する著書もできた。最近はプラネタリウムのリニューアルに付きっ切りで執筆から遠ざかっていたが、「新たに書籍監修の話が来て」と目を細める。

 ○…科学館で働く日々に「好きなことが仕事にできている」。最近の楽しみは星空の撮影。「スマートフォンできれいな星空を撮れたら、もっと多くの人が星を好きになると思うんです」と話し、誰でも簡単に撮影できるように研究を重ねる。「近くに世界一の科学館があるんです。ちょっと星を見に来ませんか」

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