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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2023.07.27

磯子保護司会の会長を務める
川辺 隆さん
磯子区杉田在住 74歳

保護司の輪を広げる

 ○…犯罪や非行の防止、罪を犯した人の更生支援などに尽力する保護司。14年に渡って務め、5月の総会を経て会員33人をまとめる新会長に就いた。「輪を取り持って、会一丸となって役割を果たしていきたい」。受刑者等が1日でも早く社会に復帰できるように、保護観察中の面談などの役割を果たしながら、地域で理解を深めてもらうための啓発も積極的に進めていく。

 ○…生まれも育ちも磯子区杉田。日の出幼稚園、杉田小学校、浜中学校の出身で、市立金沢高校、横浜国立大学教育学部を経て教員の道へ進んだ。保護司を務めるきっかけは、以前の会長の勧め。「60歳までは自分の好きなように働き、60歳からは地域や社会に貢献しよう」という思いもあり、2009年に委嘱を受けた。面談をする相手とは保護観察期間が終われば接することがなくなることがほとんどだが、中にはその後も連絡をくれる人も。「修行して独立した、仕事を任せてもらえるようになったなど、連絡をもらった時はこの上のない喜びを感じる」と目を細める。

 ○…中学から始めたバレーボールは、社会人になってからも打ち込んだ。梅林小での勤務時代は、小学生チーム「梅林エース」を立ち上げて子どもたちを指導。「今は健康保持のため」と微笑み、地元のサークルでソフトバレーやバドミントンなどを楽しむ。

 ○…近年は20代の会員も加入し、若手を中心にホームページによる情報発信に注力。3年ぶりに会報誌も作り、保護司や社会復帰を目指す人への理解を求めて活動の周知を図る。「社会復帰には、我々だけでなく、周囲の皆さんの理解も不可欠」。地域住民や他地区の保護司会などとも連携しながら、活動の輪を広げていく。

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