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公開日:2023.08.31

山王台小6年菅谷君
「奨励会」試験に合格
将棋のプロ目指して一歩

  • 二度目の挑戦で合格した菅谷君

 磯子区の山王台小学校6年の菅谷武琉君(12)が8月20日、日本将棋連盟の棋士養成機関「奨励会」の入会試験に合格した。自身二度目の挑戦で、試験を突破。9月からプロ棋士を目指して新たな一歩を踏み出す。

 将棋のプロになるための登竜門と言われる奨励会。受験できるのは満19歳以下で、プロ棋士の推薦を得た者のみ。たとえ合格したとしても、その中からプロになれるのは一握りの人だけだ。

 試験は日本将棋連盟が毎年、関東と関西に分けて実施。今年は8月18日と19日に一次、20日に二次と分かれて試験が行われた。菅谷君が参加した関東の試験会場は東京・将棋会館で、今年の参加者は44人。一次は受験者同士の対局を行って4勝で通過となり、菅谷君は4勝2敗で突破。二次では奨励会員と最大3度対局して1勝すれば合格となる中、初回の対局で勝利を収めた。参加者のうち、関東の合格者は11人だった。

 昨年も試験に参加していたが、二次試験で勝てずに不合格に終わった。小学生のうちの合格を一つの目標としてきたこともあり、「自分の得意な形の対局に勝ち切れた。合格してうれしかった」と菅谷君。当日も会場へ付き添った母・まゆこさんは二次での勝利を聞くと「思わずうれし泣きしてしまった」と話す。

夢はタイトル獲得

 4歳から将棋を始めた菅谷君。屏風浦駅前の「磯子将棋センター」をはじめ、各地の教室に通って力を付け、小学4年生の時には「全国小学生倉敷王将戦」高学年の部で準優勝の結果を残した。小学3年の終わりからは奨励会の下部組織「研修会」に所属し、奨励会入りを目指して腕を磨いてきた。

 9月から正式に奨励会員となり、横浜市出身の棋士・西尾明七段のもとでプロ棋士への道を歩み出す。将来について菅谷君は「王座とか、タイトルを取って活躍するプロ棋士になりたい」。奨励会6級から、一つずつ昇級を目指していく。

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